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清風与平 「染付山水画花瓶」

2020.03.20

 

お客様より買取致しました、清風与平 「染付山水画花瓶」

 

本日は「清風与平」ついてご紹介いたします。

 

清風与平と言えばやはえい独特の画力にあるものと思います

 

一見、柄のような文様に見える作品

 

しかし、間近でみると人物など細部まで書き込みをした風景に人物画

 

あらゆる角度で描かれた染付絵に手間と時間を費やしているのがみてとれる作品です。

 

 

 

 

 

 

■~道八に師事~■

 

清風与平(せいふう よへい)は、享和より続く家系。

初代清風与平が師事した人物は、京焼の名手として知られる「仁阿弥道八(高橋道八)」である。

そのため、染付・朝鮮写・白磁・色絵などの焼成に長けていました。

 

道八から学んだ技術と与平の感性と着眼点からみた作品は、

陶磁器に絵画のような画法を意図的に取り入れた染付の作品、当時では独特な表現として異色ともみられる作品。

それが後に4代まで続くこととなる清風与平の持っていた独自の魅力とそれらの再現を可能とした技術でした。

 

■~帝室技芸員~■

 

清風家は2代、3代と着実に陶芸家として名声を積み上げてきました、

特に3代名は2代の妹であるくまと結婚、婿養子となった人物ですが、

田能村直入に師事していた経験を生かす形で独自の技法を見出すことに成功しています。

2代が若くして亡くなり、すぐに襲名しており、そこから15年後の42歳と若くして業界初の帝室技芸員として任命されます。

3代目清風与平として業界では知らぬ者はいない程に名声を得ることとなり、

作品を求める者が後を絶たたない程の名工となりました。

 

■~画力と陶芸の技法~■

 

清風与平の作風は画法を取り入れたような作風、陶磁器に余白を残さない程の描きこみ、

細部まで描かれた作品は皆が目を引き留める程の画力と陶芸の技法が交じり合った独自の魅力を持った作品です。

現在でも三代は帝室技芸員として任命された経由もあって作家として特に高い評価を持っています。

 

実子である次男が4代を継ぎましたが、平成2年に没、

現在では代も途切れてしまい、残念ながら新たに清風与平とした作品が誕生することはありません。

 


 

『清風与平』の作品をお持ちの方は、ひるねこ堂へ是非ご相談下さい。

ひるねこ堂では『清風与平』の作品を高価買取致しております。

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