

TOP > 骨董品・美術品・買取品目 > 中国骨董
ひるねこ堂は、他店・他社とは違い、鑑定経験の豊富なスタッフが直接拝見・査定いたします。
なので、本来の価値をきちんと評価させていただくことが可能です。
また、ひるねこ堂では書道具や掛軸や煎茶道具などの中国骨董を買取しております。
中国骨董などの査定・買取をお考えであれば、まず、ひるねこ堂へご相談ください。
「年末年始の大掃除で中国骨董が見つかったがその価値が分からない...」、「先祖からの遺品や、遺産相続で中国骨董の整理が必要になった...」、「中国骨董とはどの様なものなのか分からないので持っていても仕方がない...」など、中国骨董の買取り査定に悩みを抱えている方や中国骨董とはどの様なものか知りたい方のお役に立てます。さらに、ひるねこ堂では、他店・他社とは違い、鑑定経験の豊富なスタッフが直接拝見・査定いたしますので、中国骨董の持つ本来の価値をきちんと評価いたします。また、ひるねこ堂では書道具や掛軸や煎茶道具などの中国骨董を買取しております。中国骨董などの売却をお考えであれば、ぜひともご相談ください。
古くより家、蔵や倉庫、物置などに眠ったままの中国骨董などを一点一点丁寧に鑑定士が拝見・査定いたします。「少し傷や汚れがついてしまっている...」、「いつの時代に作られた物か分からない...」、「作家名が分からない...」などどんな状態の中国骨董でも品物の良し悪しに関係なく買取査定をいたします。もちろん、買取査定のみの場合でもよろこんでお受けいたします。また、その場合でも査定費・出張費はいただいておりません。お持ちの品物も知らないだけで実は想像以上に価値の高いものもありますので、一点からの査定でももちろん、数種類の品物や複数お持ちの中国骨董がございましたら気軽にご相談ください。
この親カテゴリーには子カテゴリーがありません。
それぞれが10年以上のキャリアを持つスタッフのため、金額のご提示のみならず、お品物についてできる限りご説明いたします。
多くの都道府県を最低月1回でお伺いしておりますので、出張買取もお気軽にご相談ください。 ご自宅への訪問がご不安な方でも、店舗にてお品物を拝見します。
一般のお客様のみならず、全国の同業買取店様から骨董品・美術品のお問合せをお受けしております。 同業者からも頼りにされておりますので、安心してご利用いただけます。
骨董品・美術品は日々、相場が変動しております。
いかに多くのお品物をお取扱いしているかによって、その相場を見極めることができます。最新の相場から、最適な金額のご提示が可能となります。
■陶磁器の発展
中国の陶磁器技術は世界最高水準を誇り、その発展の歴史は中国文明の歴史そのものといえます。新石器時代から始まった陶器製作は、商・周時代を経て漢代に大きく発展し、唐代には三彩陶器が隆盛を極めました。
宋代になると、青磁・白磁の技術が飛躍的に向上し、汝窯、官窯、哥窯、定窯、鈞窯の五大名窯が確立されました。特に汝窯青磁の美しさは「雨過天青」と表現され、現在でも世界最高の青磁として評価されています。
元代に入ると、青花(染付)技術が開発され、明・清時代には景徳鎮を中心とした磁器産業が黄金期を迎えました。青花、五彩、粉彩、琺瑯彩など、多彩な装飾技法が発達し、宮廷用の最高級品から庶民向けの日用品まで、幅広い作品が生み出されました。
■書画の伝統
中国書画は「書画同源」「詩書画一致」の思想に基づいて発展してきました。書と画は同じ筆と墨によって表現されるため、根本的に同じ芸術として捉えられ、詩・書・画の三つが一体となって作品の価値を高めてきました。
山水画は中国独特の絵画ジャンルで、単なる風景の描写ではなく、画家の精神世界や理想郷を表現する手段として発達しました。「三遠法」と呼ばれる独特の遠近法により、幽玄で奥行きのある画面構成が可能になり、見る者に深い感動を与えます。
花鳥画では、梅・蘭・竹・菊の「四君子」が特に重要な画題とされ、それぞれが君子の徳を象徴するものとして文人画家に愛されました。牡丹は富貴の象徴、蓮は清廉の象徴など、描かれる対象には深い意味が込められています。
■青銅器の技術
中国の青銅器技術は紀元前2000年頃から始まり、商・周時代に最盛期を迎えました。祭祀用の鼎、酒器の爵、楽器の編鐘など、宗教的・儀礼的な用途で多様な器形が発達しました。
青銅器の制作には高度な技術が必要で、合金の配合、鋳造技術、文様表現など、すべての工程で職人の熟練した技が要求されました。特に商代後期から西周前期にかけての青銅器は、複雑な文様と完成された器形により、世界最高水準の金工技術を示しています。
■玉器の精神性
玉は中国文化において特別な地位を占める素材です。「玉は山の精、水の魂」と表現されるように、玉には神秘的な力があると信じられ、皇帝から庶民まで、あらゆる階層の人々に愛されてきました。
玉器の制作技術は新石器時代の紅山文化から始まり、商・周時代に発達し、漢代に完成されました。硬度の高い玉を加工するには長期間の研磨作業が必要で、一つの作品を完成させるのに数年を要することも珍しくありませんでした。
■漆器の発展
中国の漆器技術は8000年以上の歴史を持ち、世界最古の漆器文化として知られています。
戦国時代には既に高度な技術が確立されており、漆絵、螺鈿、金銀平脱などの装飾技法が発達していました。
明・清時代には堆朱、堆黒、彫漆などの技法が完成され、特に堆朱は中国漆器の代表的な技法として世界的に有名になりました。数十回から数百回にも及ぶ漆の塗り重ねと、その後の精密な彫刻により、立体感のある美しい作品が生み出されました。
■書道具の発展
中国の書道具は「文房四宝」と呼ばれる筆・墨・硯・紙を中心に発達し、文人文化の根幹を支えてきました。これらの道具は単なる実用品ではなく、高度な工芸技術と美意識が込められた芸術品として発展しました。
■硯の発展 硯は書道具の中でも特に重要な位置を占め、端渓硯、歙州硯、洮河硯、澄泥硯が「四大名硯」として珍重されました。端渓硯は広東省肇慶市で産出され、その石質の細密さと発墨の良さで最高級品とされています。老坑、坑仔岩、麻子坑などの坑口により品質が分かれ、特に老坑水巌は現在では採掘が困難な幻の硯材となっています。
■古墨の価値 墨は製墨技術の発達により、実用性と芸術性を兼ね備えた作品が生み出されました。明代の程君房、方于魯、清代の汪近聖、汪節庵などの名工により作られた古墨は、現在でも高い評価を受けています。墨の表面に施された精密な彫刻や金彩は、それ自体が独立した芸術作品として価値を持っています。
■筆の工芸 筆は動物の毛を使用した繊細な工芸品で、羊毫、狼毫、兼毫などの種類があります。湖筆、宣筆が特に有名で、製筆技術の高さにより書き味に大きな差が生まれます。軸には象牙、紫檀、湘妃竹などの高級材料が使用され、彫刻や象嵌により装飾されたものは工芸品としての価値も高くなります。
■印材の芸術性 印材では田黄、鶏血石、青田石などが珍重され、特に田黄は「石帝」と呼ばれる最高級の印材です。寿山石の一種である田黄は、その希少性と美しい色合いから、同じ重量の金よりも高価とされることもあります。これらの印材に名工が彫刻を施した印章は、実用性を超えた芸術作品として高く評価されています。
■煎茶器の発展
中国の茶文化は唐代から本格的に発展し、宋代には茶道が確立されました。茶器は茶の味わいを引き出すための実用品であると同時に、高い美術工芸品としての価値を持っています。
■紫砂茶器の隆盛 宜興紫砂は明代から清代にかけて茶器の最高峰として発展しました。紫砂土の特性により、茶の味を損なわず、使い込むほどに美しい艶が生まれます。明代の供春、時大彬、清代の陳鳴遠、楊彭年などの名工が作った紫砂茶器は、現在でも茶器の最高峰として珍重されています。
紫砂茶器の造形は、円器、方器、筋紋器、花器、筋囊器などに分類され、それぞれ異なる美的特徴を持っています。特に自然の動植物をモチーフとした花器は、写実的な表現と抽象的な美しさを併せ持つ優れた工芸品です。
■白磁茶器の美学 徳化窯の白磁茶器は、その純白の美しさから「中国白」として西洋でも高く評価されました。明代の何朝宗をはじめとする名工により、観音像や人物俑などの作品が制作され、茶席を彩る美術品として愛されました。
景徳鎮の白磁茶器は、透明感のある白い素地に青花で文様を描いた青花磁器が代表的です。元代から明・清時代にかけて発達し、特に明代永楽・宣徳年間の作品は最高級品として知られています。
■その他の茶器 銀製の茶器は、その抗菌性と熱伝導性により実用的価値が高く、同時に精密な彫刻技術により芸術性も追求されました。特に清代の銀工の作品は、繊細な彫刻と美しい造形で高い評価を受けています。
竹製の茶器は、その自然な風合いと軽やかさが好まれ、文人の間で愛用されました。竹の節や自然の形状を活かした造形は、中国独特の美意識を表現しています。
■茶道具の組み合わせ 中国の茶道では、茶壺、茶杯、茶船、茶盤、茶則、茶匙、茶夾などの道具が組み合わせて使用されます。これらの道具は材質や色合いを統一したり、意図的に対比させたりすることで、茶席全体の美的効果を高めています。特に清代の成套茶具(セット茶器)は、統一された美意識のもとに制作され、高い芸術性を誇っています。
■陶磁器の鑑賞法
陶磁器を鑑賞する際は、まず全体の造形美を把握することが重要です。器形の優美さ、釉薬の発色、文様の構成など、総合的な美しさを感じ取ることから始めます。
釉薬の質感は時代や窯の特徴を示す重要な要素です。宋代青磁の翡翠のような美しい発色、明代青花の鮮やかなコバルトブルー、清代粉彩の柔らかな色調など、それぞれの時代特有の美しさがあります。
文様の意味を理解することも鑑賞の楽しみの一つです。龍文は皇帝の権威を、鳳凰文は皇后の威厳を、蓮文は清廉を表すなど、それぞれの文様に込められた意味を知ることで、作品への理解が深まります。
高台の作りや素地の質感も重要な鑑賞ポイントです。時代が古いほど高台は大きく、素地は粗い傾向があります。また、窯印や年款の有無も作品の価値を左右する重要な要素です。
■書画の鑑賞法
中国書画の鑑賞には、技法的な側面と精神的な側面の両方からのアプローチが必要です。筆法、墨法、構図など技術的な巧みさを評価すると同時に、作品に込められた画家の精神性や思想を読み取ることが大切です。
書については、筆勢の強弱、字形の美しさ、全体の構成などを総合的に判断します。また、篆書、隷書、楷書、行書、草書の五体それぞれの特徴を理解し、書体に応じた鑑賞眼を養うことが重要です。
画については、線描の巧みさ、色彩の美しさ、構図の巧妙さなどを評価します。特に水墨画では、墨の濃淡によって表現される「墨に五彩あり」の世界を味わうことが鑑賞の醍醐味です。
落款や印章も重要な鑑賞要素です。作家の署名、制作年代、収蔵印など、作品の来歴を示す情報が含まれており、真贋判定にも関わる重要な手がかりとなります。
■青銅器の鑑賞法
青銅器の鑑賞では、器形の美しさと文様の精緻さが主要なポイントです。商・周時代の青銅器は宗教的な意味を持つため、その精神性を理解することが深い鑑賞につながります。
文様の読み解きは青銅器鑑賞の醍醐味の一つです。饕餮文、夔文、鳳凰文など、それぞれの文様が持つ意味や象徴性を理解することで、作品への理解が深まります。
パティナ(錆色)の美しさも重要な鑑賞要素です。長年の時間経過により形成された自然な錆は、青銅器独特の美しさを演出し、作品に古雅な趣を与えます。
銘文がある場合は、その内容を理解することで歴史的価値が明確になります。王や貴族の名前、制作年代、用途などが記されており、当時の社会情勢を知る貴重な資料となります。
■書道具の鑑賞法
書道具は「文房四宝」として文人文化の中核を成し、それぞれに独特の鑑賞ポイントがあります。
■硯の鑑賞 硯の鑑賞では、石質の細密さ、発墨の良さ、造形の美しさが主要なポイントです。端渓硯では石品(石の模様)の美しさが重要で、青花、火捺、魚脳凍、蕉葉白などの石品は特に珍重されます。硯の裏面に刻まれた銘文や彫刻も重要な鑑賞要素で、文人の詩文や印章が刻まれたものは文学的価値も加わります。
■古墨の鑑賞 古墨の鑑賞では、墨質の良さと装飾の美しさが重要です。良質の古墨は適度な硬さを持ち、磨った時に美しい光沢を示します。表面の彫刻や金彩の精密さ、文字の書体の美しさも鑑賞の対象となります。また、製墨年代や製墨者の銘も価値を左右する重要な要素です。
■筆の鑑賞 筆の鑑賞では、毛質の良さと軸の美しさが評価されます。羊毫の柔らかさ、狼毫の弾力性、兼毫のバランスなど、それぞれの特性を理解することが大切です。軸に使用された材料や装飾も重要で、象牙、紫檀、湘妃竹などの高級材料に精密な彫刻が施されたものは工芸品としての価値も高くなります。
■印材の鑑賞 印材の鑑賞では、石質の美しさと彫刻の巧みさが重要です。田黄の温潤な色合い、鶏血石の鮮やかな赤色、青田石の清澄な質感など、それぞれの石材の特性を理解することが必要です。また、篆刻の技法や印文の内容
も重要な鑑賞要素となります。
■煎茶器の鑑賞法
煎茶器の鑑賞では、実用性と美術性の両面からの評価が重要です。
■紫砂茶器の鑑賞 紫砂茶器の鑑賞では、泥料の質、造形の美しさ、制作技術の高さが主要なポイントです。良質の紫砂土は粒子が細かく、焼成後に独特の質感を示します。壺の形状は用途に応じて設計されており、注ぎ口の角度、持ち手の握りやすさ、蓋の合わせ具合などが実用性を左右します。また、壺の表面に刻まれた詩文や絵画も重要な鑑賞要素で、文人の教養や美意識が反映されています。
■白磁茶器の鑑賞 白磁茶器では、素地の白さと質感、釉薬のかかり具合が重要です。徳化窯の白磁は象牙のような温かみのある白さが特徴で、透光性の高さも評価されます。景徳鎮の青花磁器では、青花の発色の美しさと文様の精密さが鑑賞の要点となります。
■その他の茶器材質 銀製茶器では、銀の純度と彫刻の精密さが評価されます。竹製茶器では、竹の自然な風合いと加工技術の巧みさが重要で、節の位置や竹肌の美しさが鑑賞されます。
■玉器の鑑賞法
玉器の鑑賞では、まず材質の美しさを味わうことが重要です。玉の種類(白玉、青玉、碧玉など)による色調の違い、透明度、質感などを細かく観察します。
彫刻技法の巧みさも重要な鑑賞ポイントです。陰刻、陽刻、透彫、丸彫など、様々な技法が駆使されており、その技術の高さを評価します。
古代玉器に見られる「沁色」(長期間の土中埋蔵により生じる色調変化)は、作品の古雅さを示す重要な要素です。自然な沁色は人工的に作り出すことが困難なため、真贋判定の重要な手がかりとなります。
題材の選択とその表現方法も鑑賞の要点です。龍、鳳凰、獅子などの瑞獣、蓮、菊などの花卉、山水風景など、それぞれが持つ象徴的意味を理解して鑑賞することが大切です。
■時代性の判定
中国骨董の査定において最も重要なのは、作品の時代を正確に判定することです。制作年代により価値が大きく変わるため、様式的特徴、技法、材質などを総合的に分析して時代を特定します。
陶磁器の場合、胎土の質感、釉薬の発色、文様の特徴、器形の変遷などが時代判定の重要な手がかりとなります。また、高台の作りや焼成方法の違いも時代特定に役立ちます。
書画では、紙や絹の質感、墨の発色、印泥の色調、表装の様式などが時代判定の基準となります。また、時代ごとの書風や画風の変遷を理解することも必要です。
■作家の特定
有名作家の作品は高い評価を受けるため、作家の特定は査定の重要な要素です。落款、印章、筆法、作風などを詳細に分析し、作家の特定を行います。
特に清代から民国期にかけての書画作家は現在でも高い評価を受けており、呉昌碩、斉白石、張大千、傅抱石などの作品は非常に高値で取引されています。
ただし、人気作家の作品には贋作も多く、真贋判定には高度な専門知識と豊富な経験が必要です。作家の画歴、作風の変遷、印章の使用状況などを総合的に判断します。
■保存状態の評価
作品の保存状態は価値に大きく影響します。欠け、ひび、修復跡、汚れなどの有無を詳細に検査し、保存状態を評価します。
陶磁器の場合、金繕い(金継ぎ)による修復は価値を大きく下げる要因となります。また、釉薬の剥離、胎土の露出なども査定に影響します。
書画では、虫食い、汚れ、破れ、褪色などが主な劣化要因です。適切な保存環境で管理されていた作品は、古いものでも良好な状態を保っていることがあります。
■来歴の確認
作品の来歴(プロヴェナンス)は査定において重要な要素です。どこで誰が収集したか、どのような経緯で現在の所有者に至ったかを確認します。
特に戦前から日本にある作品や、著名なコレクターが収集した作品は高い評価を受けます。また、公的機関での展示歴や図録掲載歴も価値を高める要因となります。
箱書き、鑑定書、由来書などの付属品も重要な査定要素です。これらの書類により作品の来歴や真贋が証明されるため、査定額に大きく影響します。
■書道具の査定ポイント
書道具の査定では、実用性と美術性の両面から評価が行われます。
硯の査定 硯の査定では、まず石材の種類と品質が重要です。端渓硯、歙州硯、洮河硯、澄泥硯の中でも、特に端渓硯の老坑水巌は最高級品として扱われます。石質の細密さ、発墨の良さ、石品の美しさが評価の基準となります。また、硯の大きさや厚み、彫刻の精密さも査定に影響します。銘文や年款がある場合は、その真贋確認も重要な査定要素です。
古墨の査定 古墨の査定では、製墨年代と製墨者の確認が最も重要です。明代の程君房、方于魯、清代の汪近聖、汪節庵などの名工の作品は特に高い評価を受けます。墨質の保存状態、表面装飾の完全性、銘文の明確さが査定のポイントとなります。また、墨の形状や重量も価値に影響します。
筆の査定 筆の査定では、毛質の種類と品質が重要です。羊毫、狼毫、兼毫それぞれの特性を理解し、毛の状態を確認します。軸の材質(象牙、紫檀、湘妃竹など)と装飾の精密さも査定要素となります。また、筆の製作者や年代が判明する場合は、その情報も価値に大きく影響します。
印材の査定 印材の査定では、石材の種類と品質が最も重要です。田黄、鶏血石、青田石などの高級印材は特に高い評価を受けます。石質の美しさ、色合いの純度、透明度などが査定の基準となります。また、篆刻の技法と印文の内容、彫刻者の確認も重要な査定要素です。
■煎茶器の査定ポイント
煎茶器の査定では、制作技術の高さ、材質の良さ、作家の確認が重要な要素となります。
紫砂茶器の査定 紫砂茶器の査定では、まず泥料の質が最も重要です。宜興の正統な紫砂土で作られたものは高い評価を受けます。制作者の確認も重要で、明代の供春、時大彬、清代の陳鳴遠、楊彭年などの名工の作品は特に高値で取引されます。壺の造形美、蓋の合わせ具合、注ぎ口の形状などの技術的完成度も査定に影響します。また、壺の表面に刻まれた詩文や絵画の内容と技法も評価の対象となります。
白磁茶器の査定 白磁茶器の査定では、窯の確認が重要です。徳化窯、景徳鎮窯それぞれの特徴を理解し、時代性を判定します。素地の質感、釉薬の発色、造形の美しさが査定の基準となります。青花磁器の場合は、青花の発色と文様の精密さも重要な評価要素です。
その他の茶器 銀製茶器では、銀の純度と保存状態が重要です。彫刻の精密さや文様の美しさも査定に影響します。竹製茶器では、竹の質と加工技術の巧みさが評価されます。制作者や制作年代が判明する場合は、その情報も価値に大きく影響します。
中国骨董市場は日々変動しており、最新の市場動向を把握することが適正な査定には不可欠です。オークション結果、海外市場の動向、コレクター層の嗜好変化などを常に把握し、査定に反映させます。
特に近年は、中国本土での骨董需要の高まりにより、中国骨董の価値が急激に上昇しています。清朝皇室関連の作品や、中国の著名な書画家の作品は、10年前と比較して数十倍の価値に上昇しているものもあります。
ただし、1911年以前の文物は中国からの持ち出しが禁止されているため、近年中国で購入された作品については慎重な評価が必要です。
中国骨董の査定において真贋判定は最も重要な要素です。近年、技術の発達により精巧な贋作が多数制作されており、専門家でも判定が困難な作品が増えています。
科学的分析手法の導入により、胎土の分析、釉薬の成分分析、年代測定などが可能になっていますが、最終的には鑑定者の経験と直感が重要な役割を果たします。
特に人気の高い作家や時代の作品には贋作が多く、市場に流通している作品の中には相当数の贋作が含まれているのが現状です。そのため、確実な真贋判定ができる専門家による査定が不可欠です。
中国骨董の価値を左右する重要な要素の一つが作家名です。以下に、特に高い評価を受ける代表的な作家を時代別・分野別にご紹介します。
=近現代の著名書画家=
■清末民国期の巨匠
呉昌碩
斉白石
張大千
傅抱石
徐悲鴻
任伯年
虚谷
李可染
黄賓虹
潘天寿
林風眠
呉冠中
陳半丁
王雪濤
李苦禅
郭沫若
于右任
何香凝
梅蘭芳
老舎
魯迅
張善孖
劉海粟
康有為
蒋兆和
程十髪
関山月
黎雄才
石魯
陳逸飛
范曾
劉大為
何家英
史国良
田世光
唐雲
王西京
賀天健
王一亭
趙少昂
楊善深
丁衍庸
高剣父
高奇峰
関良
馬晋
王個簃
來楚生
沙孟海
林散之
陸維釗
費新我
武中奇
啓功
劉炳森
歐陽中石
沈鵬
言恭達
孫過庭
王鐸
傅山
鄭板橋
金農
石濤
八大山人
文徴明
唐寅
仇英
沈周
董其昌
王蒙
黄公望
倪瓚
呉鎮
=古代から清代の名家=
■書聖・画聖
王羲之
王献之
顔真卿
蘇軾
米芾
黄庭堅
蔡襄
歐陽詢
虞世南
褚遂良
柳公権
張旭
懐素
趙孟頫
鮮于枢
康里巎巎
楊維楨
解縉
祝允明
王寵
徐渭
趙之謙
何紹基
翁同龢
劉墉
梁同書
翁方綱
成親王
鉄保
奕訢
■山水画の巨匠
范寛
郭熙
李成
董源
巨然
関仝
李思訓
李昭道
王維
呉道玄
李公麟
劉松年
馬遠
夏珪
李唐
王希孟
趙伯駒
趙伯驌
戴進
呉偉
藍瑛
王時敏
王鑑
王翬
王原祁
呉歴
惲寿平
査士標
髡残
弘仁
梅清
龔賢
呉彬
丁雲鵬
陳洪綬
崔子忠
陳洪綬
曽鯨
禹之鼎
華嵒
高其佩
羅聘
黄慎
李鱓
鄭燮
汪士慎
李方膺
金農
高鳳翰
辺寿民
李宗謙
黄易
奚冈
趙之琛
錢松
陳豫鐘
趙之謙
胡公壽
任熊
任薰
任頤
任預
呉友如
改琦
費丹旭
湯貽汾
戴熙
朱偁
張風
謝時臣
陸治
錢穀
居節
項聖謨
張宏
周之冕
孫克弘
陳継儒
莫是龍
顧正誼
李流芳
程嘉燧
呉彬
陳洪綬
華翼
=陶磁器関連の名工=
何朝宗
唐英
王炳栄
陳國治
年希尧
鄧奎
呉為
臧応選
陳用賓
項元汴
呉昌碩
任伯年
呉大澂
陳介祺
劉世珩
端方
羅振玉
王国維
容庚
商承祚
于省吾
徐森玉
唐蘭
馬衡
郭沫若
陳夢家
饒宗頤
啓功
王世襄
朱家溍
傅熹年
楊新
単国強
聶崇正
余輝
王連起
張忠義
呉山
陸明華
胡德生
馮先銘
李久芳
劉新園
陳華莎
呉少華
趙自強
李宗扬
張浦生
叶佩蘭
謝明良
黎毓馨
汪慶正
朱裕平
朱伯謙
楊静榮
陳東升
張德祥
劉明杉
呉開生
丁孟
=篆刻・印章の名家=
丁敬
蒋仁
黄易
奚冈
陳豫鐘
陳鴻寿
趙之琛
錢松
胡震
陳曼生
呉讓之
徐三庚
胡钁
趙之謙
呉昌碩
斉白石
呉子復
簡經綸
来楚生
鄧散木
易大厂
陳巨来
方介堪
顧燮光
葉露渭
韓天衝
劉博琴
陳秋草
朱復戡
錢瘦鐵
王個簃
陳師曾
吳湖帆
張大千
溥儒
葉恭綽
馬公愚
沈尹默
白蕉
潘伯鷹
商承祚
容庚
饒宗頤
啓功
劉炳森
歐陽中石
沈鵬
李剛田
王镛
石開
張海
劉正成
孫曉雲
林岫
李双陽
韓天雍
徐利明
陳振濂
崔志強
趙長青
張続
胡抗美
王友誼
王澄
=皇室・宮廷関連=
徽宗皇帝
康熙帝
乾隆帝
雍正帝
宣徳帝
成化帝
嘉靖帝
萬暦帝
愛新覚羅・溥儀
愛新覚羅・溥傑
愛新覚羅・溥佐
愛新覚羅・溥佺
愛新覚羅・溥儒
愛新覚羅・永璘
愛新覚羅・載涛
愛新覚羅・載淳
愛新覚羅・載湉
愛新覚羅・弘暦
愛新覚羅・胤禛
愛新覚羅・玄燁
愛新覚羅・福臨
愛新覚羅・皇太極
愛新覚羅・努爾哈赤
郎世寧
金廷標
徐揚
焦秉貞
冷枚
唐岱
袁江
袁耀
張為邦
丁観鵬
陳枚
孫祜
周鯤
丁觀鵬
姚文翰
余省
方琮
程志道
黄増
謝遂
沈銓
華嵒
高其佩
彭玉麟
何紹基
翁同龢
張之洞
曽国藩
李鴻章
左宗棠
胡林翼
彭玉麟
劉坤一
張佩綸
馬建忠
嚴復
梁啓超
康有為
譚嗣同
梁鼎芬
文廷式
黄遵憲
陳三立
鄭孝胥
劉春霖
朱汝珍
商衍鎏
夏同善
陳寶琛
徐世昌
袁世凱
馮国璋
段祺瑞
王士珍
黎元洪
孫文
蒋介石
汪精衛
胡漢民
于右任
戴季陶
居正
張静江
陳立夫
陳果夫
何應欽
白崇禧
李宗仁
馮玉祥
閻錫山
張学良
楊虎城
呉佩孚
曹錕
張作霖
段祺瑞
馮国璋
徐世昌
黎元洪
袁世凱
これらの作家の作品を見分けるには、以下のポイントが重要です:
落款・印章: 作家固有の署名や印章の特徴
筆法: 筆遣いの個性や技法的特徴
画風: 構図、色彩、モチーフの好み
時代考証: 作家の生涯と作品の年代的整合性
材質: 使用された紙、絹、墨、顔料の時代性
これらの作家の作品は現在でも高い評価を受けており、真作であれば非常に高額での買取が期待できます。ただし、人気作家ほど贋作も多いため、専門家による慎重な真贋判定が必要不可欠です。
中国骨董は、長い歴史と豊かな文化的背景を持つ貴重な文化遺産です。その価値は単に金銭的なものにとどまらず、歴史的・文化的・芸術的な価値を含む総合的なものといえます。
特に上記にご紹介した著名作家の作品は、国際的な美術市場でも高い評価を受けており、適切な査定により思わぬ高値がつく可能性があります。
適切な査定のためには、深い専門知識と豊富な経験、そして最新の市場動向への理解が必要です。また、作品の保存状態や来歴も重要な査定要素となるため、専門家による総合的な判断が不可欠です。
中国骨董をお持ちの方は、その価値を正しく評価してもらうために、信頼できる専門家に相談されることをお勧めします。思わぬ発見があるかもしれません。

この度は弊社の出張買取をご利用いただきありがとうございます。
多くの物をお買取りできましたこと、大変喜ばしく思います。
一見すると価値がないように見えるものでも我々からすると価値があるということは往々にしてございます。 「こんなもの見せてもいいのかしら…」とお悩みになる方も多いですが、どのようなお品物でも喜んで拝見しますので、 まずは一度お気軽にご相談いただければと思います。
弊社では多くの都道府県に最低月に一度は訪問しておりますので、遠方であっても出張買取の対応が可能となります。
この度はご来店いただき、誠にありがとうございます。 また、お父様の大切なお品物をご売却いただき、重ねてお礼申し上げます。
掛軸や陶磁器はどの時代のものなのか、どの作家のものなのかによって、金額が大きく異なります。 それらを特定するためには長年の経験によって裏打ちされた知識が必要となりますし、その時々の相場を把握するために国内外の相場を日々チェックしなければなりません。できる限りのご説明を差し上げましたが、ご満足いただいたようで何よりです。
弊社では単にお品物を拝見し、金額をご提示するだけでなく、 骨董品・美術品の鑑定という、なかなか体験することのない経験を良きものとして終えていただけるよう、 ご同行者様も含めて配慮いたしますので、ご安心してご利用いただけます。
引っ越し前に、父の遺品整理も兼ねて査定を依頼しました。骨董品に全く興味がなく値段の付け方も解らない私と母に、どういった物でどのような基準で値段を決めるのかを丁寧に教えて下さいました。また、初めに言っていた物に加え話してるうちに次々と思い出したかのようにタンスの奥から引っ張り出してくる母に対しても全く嫌な顔もせず最後まで親切に対応してくださ いました。
最近では沢山の買取り業者があり、私たち素人には何処が良いのかが全くわからず悩んでいましたが、ひるねこ堂さんの対応に安心し、納得して買い取って頂きました。私と同じような人が周りにいたら是非紹介させて頂きたいと思いました。
この度は弊社の出張買取をご利用いただきありがとうございました。 お引越し前の整理のお手伝いができたようで何よりです。ご自宅の整理につきましては、実に多岐にわたるお品物を拝見することが多いので、それだけ幅広い知識が必要となります。 弊社の鑑定士は日々、知識の向上に努めておりますので、どのようなお品物でも喜んで拝見します。
もちろん、全てのお品物に精通しているわけではございませんので、必要に応じて各専門家に意見を伺います。
分からないまま買取することがないようにしておりますのでご安心してご利用くださいませ。
お客様のコメント
3歳の孫と一緒にお店に伺いました。父の趣味である掛け軸と陶器の買取依頼をしました。
初めてなので緊張しましたが、担当の方が孫が退屈にならないように笑顔で声かけして頂いて緊張もほぐれてとても良い雰囲気 になりました。また知識豊富な方のようでこの店で査定して頂いて満足しています。これからも機会があれば利用したいと思っています。