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買取実績

【骨董品・和楽器】三浦琴童製 尺八

2026.03.29

こんにちは、ひるねこ堂尼崎店です。

このたび岡山県のお客様より三浦琴童製作の尺八をお買取りいたしました。

 

三浦琴童さん(本名:純一、明治8年‐昭和15年)は明治から昭和期にかけて活躍した尺八奏者・製管師です。東京都神田区に生まれ、18歳より尺八を吹き始め、21歳で 竹翁(初代古童)に師事。尺八本曲譜を採譜するとともに、自らの製管技術を確立し、「琴童管」と称される尺八を製作・普及させました。 生涯に製作した本数は推定千本程と伝えられ、戦時中に多くが失われたため、現存数が限られている点も大きな特徴となっています。

 

本件の尺八は「琴古流」銘であり、三浦琴童さんが手がけた製管品としての特徴を色濃く備えています。例えば、三浦琴童さんの刻銘「瓢箪琴童」または「四角の琴童」と呼ばれる印が確認できること、管の仕上げや響きのバランスにおいて安定した品質を示すことが挙げられます。 また、楽器としての尺八は吹奏可能な音の出る状態が評価の対象となる一方で、製管の仕上げ・竹材の質・節処理・内部仕上げなどが、後世の鑑賞および収蔵価値にも影響を及ぼします。

 

査定にあたって当店では、次のような観点を重視いたしました。

第一に「作家性および製管者の確認」です。三浦琴童という名に刻まれた製管品であること、銘の刻印の有無、流派(琴古流)との整合性、さらには管体の形状・寸法などが、真正性を裏付ける重要項目です。

第二に「状態」です。尺八は竹材を用いた楽器であるため、竹割れ・ヒビ・節処理の崩れ・管体の傷み・補修歴などが音色や保存状態に影響します。

第三に「希少性・流通状況」です。戦前に制作され、現存が限られる琴童管という存在およびその市場での取引実例が、査定の基準となります。

 

 

 

【ライター】ジッポ 特別限定版 ウィンディ

2026.03.25

こんにちは、ひるねこ堂大阪店です。
このたび和歌山県のお客様よりジッポのウィンディシリーズをお買取りいたしました。

 
ウィンディは、ZIPPO社製ライターの広告に1937年に登場した女性キャラクターで、以降ZIPPOの象徴的なマスコットとして長きにわたり親しまれてきました。 その後、数々の限定モデルや関連デザインが発表され、その代表形式が「Windy」としてコレクター間で定着しております。例えば、2013年には「Windy 1935レプリカ」世界限定35,000個という特別仕様モデルが発表されています。
今回買取させて頂いた「特別限定版 ウィンディ」は、製造年代・限定シリアルナンバー・専用パッケージ付きという仕様が確認でき、コレクターズアイテムとしての価値が高いものでございました。査定にあたって、当店では以下の査定基準を特に重視いたしました。

 
第一に「製造・年代・限定シリアルの確認」です。限定モデルであるという証左として、サイド面やボトムに刻印されたシリアルナンバー、有効な製造年、限定個数の明記などがあるかどうかを確認します。
第二に「本体の保存状態・付属品の完備」です。限定ZIPPOは、本体に加えて専用ボックス、証明書、保証書、付属パーツなどが揃っていることが望まれます。
第三に「デザイン・仕様の希少性」です。ウィンディモデルには、ブルーチタン仕上げや真鍮ベース、レーザー彫刻・エッチング刻印・限定ロゴ入りなど、多様な仕様があります。例えば、ブルーチタンボディーにウィンディのレーザー彫りという仕様も確認されています。 こうした仕様が明確にどのモデルであるか把握できることが、査定において重要です。
第四に「市場性と流通量」です。限定版ZIPPOの中でもウィンディシリーズは長年にわたりコレクター市場で人気が高く、「Windy ジッポー 限定版」「ZIPPO Windy シリアルナンバー」などの検索キーワードで出品例が一定数見受けられます。そのため、限定版という文言の有無、国内外での流通実績、保存状態が整っているかどうかが、買取時の判断材料となります。
 

【急須】吉川壺堂「常滑焼 茶注揃」

2026.03.23

こんにちは、ひるねこ堂松ケ丘町店です。
このたび東京都のお客様より吉川壺堂「常滑焼 茶注揃」をお買取りいたしました。

 

〇常滑焼伝統工芸士「吉川壺堂」
吉川壺堂(よしかわ こどう)は、1947年生まれの常滑焼伝統工芸士で、陶号は壷堂として知られています。加飾部門の認定を受けた名工で、急須や茶器の制作を専門としています。精密な彫刻技術で高い評価を得ており、特に吉川雪堂との共同制作による作品は国内外のコレクターから絶大な支持を受けています。

 

〇茶注揃の特徴と技術
吉川壺堂の茶注揃は、常滑焼特有の朱泥を使用した煎茶器セットです。吉川雪堂が急須製作を担当し、吉川壺堂が彫刻を担当する分業体制により、機能性と芸術性を兼ね備えた逸品が生み出されています。
茶注(急須)、湯冷まし、茶碗などで構成される茶注揃は、統一された朱泥の美しい色調と、壺堂による繊細な彫刻装飾が特徴です。百合の精密な彫刻が施された作品など、自然をモチーフにした装飾が多く見られます。

 

〇常滑焼の伝統技法
常滑焼は愛知県常滑市を中心とした日本六古窯の一つで、朱泥と呼ばれる赤茶色に焼き上げる急須が代表的です。吉川壺堂の作品は、この伝統技法を継承しながらも独自の彫刻技術を加えた芸術品として評価されています。

 

〇買取市場での評価
吉川壺堂の常滑焼茶注揃は、伝統工芸士の作品として中古市場でも高い評価を受けています。
買取査定では、共箱や作家印の有無、彫刻の状態、欠けやひび割れの有無、セットの完全性が重要なポイントとなります。特に雪堂との共同制作作品や精密彫刻が施された作品は高評価となる傾向があります。

【和装小物】珊瑚帯留 鳳凰彫刻

2026.03.21

こんにちは、ひるねこ堂松ヶ丘店です。
このたび埼玉県のお客様より珊瑚の帯留をお買取りいたしました。

 

珊瑚(さんご)とは、深海に生息する花虫綱に属する生物由来の宝飾素材であり、長らく和装小物・帯留などの装飾品に用いられてきました。たとえば、正倉院所蔵の宝物の中にも珊瑚を使用した宝飾品が確認されています。
本件「珊瑚 鳳凰彫刻」の帯留は彫刻された鳳凰文様が意匠的に際立つお品です。鳳凰は古来、吉祥の霊鳥として装飾に用いられ、その文様は美術・工芸において格別の位置を占めています。そのため、帯留としての保存状態や彫刻の精緻さ・素材としての珊瑚の色味・質感といった評価項目が、査定において重要な役割を果たします。

 

当店における査定では、以下の点を特に重視いたしました。
一つ目は「珊瑚の素材・色味・質地」です。深海珊瑚や血赤珊瑚など、色味・鮮やかさ・欠点の少なさが評価を左右します。また、珊瑚特有の層理や天然のキズ・色むらの有無も確認対象となります。
二つ目は「彫刻意匠の完成度」です。彫刻がどれだけ精巧であるか、彫りのライン・立体感・残存状態(欠損・摩耗の有無)を細かくチェックいたしました。
三つ目は「帯留めとしての付属構成・金具の状態」です。帯留め金具(K18などの金種)の腐食・変形、掛け環・裏面金具の状態、箱・共布・保証書など付属品の有無が査定においてプラス材料となります。
四つ目は「使用・保管状態」です。使用による擦れ・帯からの着脱による金具の摩耗・漆仕上げや珊瑚表面の変色・カケ・ヒビなどの有無を見ます。

 

 

【ソフビ・フィギュア】ソフビ人形「アイアンキング」

2026.03.20

こんにちは、ひるねこ堂松ヶ丘店です。
このたび青森県のお客様よりソフビ人形「アイアンキング」をお買取りいたしました。

 

1972年から放映された特撮テレビ番組「アイアンキング」は、ロボット・特撮ヒーローの系譜の中でも、昭和レトロ趣味志向のコレクターに根強い人気を集める作品の一つです。当時作られたフィギュア・ソフビ人形は、その番組終了から年数を重ね、現在では“当時物ソフビ”として希少性が高まっております。実際、オークションサイトでは当該モデルの落札例も多数確認されており、「タカトク アイアンキング ソフビ 当時物」というキーワードで検索されることが多くなっています。 また、状態・付属品・仕様によって価値の幅が出ることもうかがえます。

 

今回買取したソフビ人形を査定するにあたり、当店では主に以下のポイントを重視いたしました。
製造元・刻印・仕様:タカトクトイス製であること、シリーズ仕様および当時物である旨の表示・刻印の有無を確認しました。製造元明記や当時仕様再現が明らかなものは、コレクター評価が高くなります。
保存状態および外観:本体の変色、塩化ビニールの劣化、塗装剥がれ、擦り傷、変形等がないかをチェックしました。特に昭和期のソフビは素材劣化が進みやすいため、保存環境や保管履歴が査定において重要な要素です。
付属品および元箱の有無:元箱・ヘッダー(パッケージ上部のカード形状)・説明書・ビニール包装等の付属品があれば、さらに評価が上がります。特に未開封または極少使用状態の個体は、希少性が高くなる傾向があります。実際に「アイアンキング 未開封 希少スケルトン」などの出品例も散見されます。
市場性・希少度:当該シリーズ・形式がどれほど流通量が限られ、コレクター需要があるかを踏まえます。

 

 

【鉄道模型】ムサシノモデル製「東京都電 8000形」

2026.03.16

こんにちは、ひるねこ堂松ヶ丘店です。
このたび東京都のお客様より鉄道模型「ムサシノモデル 東京都電 8000形」をお買取りいたしました。
 
東京都電(都電)シリーズの中でも8000形は、昭和期から活躍した路面電車車両の代表格であり、鉄道模型としても希少性・再現性の観点から注目されています。実車の特徴である角ばった車体フォルム、低めの車体床面、側窓の構成などが模型にも反映されており、そのためファン・コレクター双方から評価を集めています。たとえば、模型メーカーによる別形式「都電8000形」が製品化された例も確認されており、鉄道趣味界隈で一定の需要があることがうかがえます。
 
今回買取させていただいたムサシノモデル製の東京都電8000形は、完成品モデルとして保存状態が良好でした。査定にあたって、まず確認したのは“外箱の有無と保管状態”です。外箱が揃っており、模型本体も走行未使用または極めて使用頻度が少ない状態であったことは、評価において大きなプラス要素となりました。
次に、模型本体の“走行機構・動力ギミック・付属部品”が評価を左右します。ムサシノモデル製品は、特に部品交換・補修履歴が少ない点が好ましいとされます。
また、模型としての再現精度も重要な査定ポイントです。東京都電8000形の特徴的な塗装、車番表示、行き先サボ、屋根上機器の形状・仕様が製品化時にどれほど忠実に再現されているかが、コレクター市場での価値を左右します。
 
模型の状態に関しては、走行痕・動輪・集電シュー・パンタグラフなどのチェックも行いました。特に走行済みの場合には摩耗・摺動痕・車輪の汚れ・車軸のがたつきなどが劣化要因となり得ます。
また、近年の鉄道模型市場では、希少完成品モデルや特定形式(特に都電・路面電車系統)への関心が改めて高まっております。
 

【西洋美術】ル・ヴェール・フランセ製 花瓶

2026.03.15

こんにちは、ひるねこ堂尼崎店です。
このたび兵庫県のお客様よりル・ヴェール・フランセ製の花瓶をお買取りいたしました。

 

この花瓶は、20世紀初頭から中期にかけて、ガラス工房として高い評価を得た Schneider(シュナイダー兄弟)によるブランド展開の一翼を担った、いわばセカンドラインながらも、技術と美意識をふんだんに盛り込んだ作品です。 同ブランドは、1918年10月にシュナイダー兄弟が「Schneider」ブランドとは別枠で立ち上げたもので、簡潔ながら意匠性と色彩感を備えた作品群に注目が集まりました。

 

今回買取いたしました花瓶は、被せガラス(カメオ技法)や酸化腐蝕彫り(アシッドエッチング)、異色溶かし込み(マルチカラーガラスの融合)といった、当時のフランス・ガラス工芸において意欲的な技法を駆使した作品で、形状・色調・装飾ともに優れたバランスを保っております。アール・デコ期に典型的な幾何学的モチーフや植物意匠を大胆に取り入れたデザインも見られ、まさに時代を反映した一級品です。
加えて、同ブランドの作品は、アメリカやヨーロッパの百貨店で展開され、人気を博した歴史を持ちます。 本作品もその流れを汲み、海外流通と国内需要の双方から注目されるタイプです。

 

【絵画・油彩画】高橋幸恵「ダイヤのうた」

2026.02.01

こんにちは、ひるねこ堂尼崎店です。
このたび和歌山県のお客様より高橋幸恵の油彩画「ダイヤのうた」をお買取りいたしました。

 

〇高橋幸恵について
高橋幸恵(たかはしゆきえ)は、猫をモチーフとした作品で知られる現代アーティストです。千葉県香取市生まれで、フリーでアナウンサーやレポーターも務める多才な人物として活動しています。その温かみのある作風と猫への深い愛情が込められた作品は、多くのアートファンや猫愛好家から支持を集めています。

 

〇作品の特徴と表現スタイル
高橋幸恵の作品は油彩画を中心とし、猫を主要なモチーフとした心温まる表現が特徴です。その作品には猫たちへの愛と感謝の気持ちが込められており、見る人に癒しと安らぎを与える独特の世界観を持っています。

特に注目すべきは、単純な猫の描写にとどまらず、物語性のある構成と豊かな色彩表現によって、猫たちの生き生きとした表情や仕草を捉えている点です。コロナ禍で憂鬱な日々が続く中でも、変わらぬ癒しを与えてくれる猫たちへの感謝を込めて制作された作品群は、現代社会における癒しのアートとして高く評価されています。

 

〇多面的な活動展開
画家としての活動に加え、アクセサリーデザインやコラボレーショングッズの制作も手がけるなど、現代アーティストらしい多面的な活動を展開しています。これにより、絵画という従来の枠組みを超えて、より多くの人々に作品の魅力を届ける努力を続けています。

また、アナウンサーやレポーターとしての経験を活かしたコミュニケーション能力も、作品の魅力を伝える上で重要な要素となっています。

 

〇作品の社会的意義
高橋幸恵の猫をテーマにした作品群は、現代社会におけるペットとの関係性や、都市生活の中での癒しの必要性を反映した重要な意味を持っています。特に、猫カフェ文化の発展や猫ブームが社会現象となっている現代において、その作品は時代の空気感を的確に捉えているといえます。

 

〇まとめ
高橋幸恵は猫への深い愛情と確かな技術力を持つ現代アーティストとして、独自の地位を確立しています。温かみのある油彩技法による猫の表現は、見る人の心に安らぎと喜びをもたらし、現代社会における癒しのアートとして重要な役割を果たしています。今後も猫をテーマにした作品展開と多面的な活動により、より多くの人々に愛され続けることが期待される注目のアーティストです。

 

【煎茶道具】清正木人 高麗青磁象嵌雲鶴文 涼炉組

2026.01.13

こんにちは、ひるねこ堂松ヶ丘店です。
このたび神奈川県のお客様より清正木人「高麗青磁象嵌雲鶴文 涼炉組」をお買取りいたしました。

 

涼炉(りょうろ)とは、煎茶席・煎茶道具の一つで、冬場に火をともして温めるための炉(火鉢的な役割)として使われる器物です。茶事・煎茶席の演出にも重要な役割を果たし、炉壇を構成する際には蔵炉に代わる涼炉が用いられるケースなどもあります。
本件は、朝鮮・高麗時代(918–1392年)に製作された「青磁」器という器型で、さらに象嵌による「雲鶴文」が配された、極めて装飾性の高い一品です。青磁象嵌雲鶴文の技法は、高麗青磁の装飾において代表的なモチーフのひとつとされており、雲と鶴という吉祥図柄が器面に広がることで、茶席のみならず美術的関心も高い作品です。

 

〇査定時の確認ポイント
当該涼炉の買取査定にあたり、当店では以下の複数の観点を特に重視しました。
    1. 素材・技法・文様の明瞭さ
      →高麗青磁の特徴である淡い瑠璃青・灰青緑の釉色の発色を確認しました。
      →象嵌技法(器体に線刻または彫込みを設け、異地を嵌め込む技法)であり、雲鶴の文様が白黒象嵌または深浅象嵌で構成されていることが図柄の価値を高める要素です。
      →「雲鶴文」がきちんと描かれているか、図柄の残存状態・風格・造形の優雅さを重視しました。

 

    1. 造形・器形・用途適合性
      →涼炉という用途を考える上で、口径・高台の構え・火入れの形式・炉用台との相性など、茶席で実際に用いられる構造かを確認しました。
      →器体の安定性、引き足(高台)部分や底部の処理、文様が器形のどの面に配置されているかなど「使える茶道具」としての機能性も査定対象です。

 

    1. 状態・保存の良否
      →釉剥がれ・チップ(欠け)・ヒビ・修復跡・高台裏の窯キズや経年による変色などを丁寧に確認しました。
      →さらに、香炉としての炉機能を損なわないか、金属製の炉金・炉縁がある場合はその状態、火入れ時の煤汚れ・内面焼け等もチェックしました。

 

  1. 来歴・付属品・証明性
    →共箱・書付・落款・作家名・制作年代が明記されているかどうかも査定に大きく影響します。「清正木人」の落款が認められること、また保存年代が確認できる書附があるかが評価ポイントとなりました。
    →所有履歴や茶席で実際に用いられた痕跡(茶跡・使用痕)についても確認いたしました。

 

【硝子・切子】但野英芳 江戸切子「金魚 片口徳利」

2026.01.08

こんにちは、ひるねこ堂松ヶ丘店です。
このたび東京都のお客様より但野英芳の江戸切子「金魚 片口徳利」をお買取りいたしました。

 

但野英芳氏は1970年生まれ、2006年には国の伝統工芸士に認定され、以降数々の受賞歴を重ねる第一線の切子作家です。 近年も銀座ギャラリーにて個展を開催し、新たな表現と伝統技術の融合を追求していることが報じられています。

 
江戸切子は、江戸時代後期に加賀屋九兵衛が硝子器にカット装飾を施したことに端を発する日本の伝統ガラス工芸です。現代においてもその技法は継承され、被せガラス→切子加工という二段階の工程をもって透明感や色彩・光の反射を計算された造形美を生み出しています。
 
当該作品「金魚 片口徳利」は、被せガラスに浮かび上がる金魚の姿と、伝統文様・切子加工が一体となった意匠性の高い一点であり、切子の枠を超えて「ガラス彫刻」としての側面も持ち合わせています。
例えば、金魚の鱗・ヒレ・水流の躍動感を精緻に表現する技法が使われています。
 

〇査定における核心ポイント
本作品を買取査定するにあたり、当店では以下の観点を重視しました。
1. 作家・刻印・限定性の確認
但野氏の作品には必ず作家名・ブランド「但野硝子加工所」の表記があり、作品展出品歴・箱書きの有無ともに確認対象となります。特に限定シリーズや抽選販売作品など、希少性が高いものは査定時に査定評価へと直結します。
2. ガラス素材と意匠の状態
被せガラス(たとえば琥珀被せ・青被せ)やクリスタル質硝子が使用されており、金魚モチーフの部分において色ガラス・被せ・カット・彫刻の一連加工が明瞭であるかを確認しました。鱗ひとつひとつのカットの冴えや金魚の輪郭・水流文様の構成が精美であることが、価値を押し上げる重要な要素です。
3. 保存状態と付属品の完備
本体に欠け・ヒビ・変色・カット面の摩耗がないか、また元箱・証明書・木箱・鈍色の布袋など付属品が揃っているかを確認しました。特に切子作品ではカット面の摩耗・ガラス内部のクラックが保存価値を大きく左右します。

 

 

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