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古谷石「谿聲

2020.02.03

 

お客様より買取致しました鑑賞石、古谷石 「谿聲」。

 

本日は「古谷石  谿聲」ついてご紹介いたします。

 

古谷石(ふるやいし)の主産地は、和歌山県の一部の山中で採石されていた水石

 

谿聲(けいせい)谷川のせせらぎ、水音を表現した言葉

 

左右に大きく伸びた山脈が独特の表現が出いてる谷川を連想させる水石です。

 

 

 

 

 

 

 

■~台座と花台~■

 

水石にとって台座は石の魅力を最大限に引き出すためのアイテムとして、なくてはならないもの。

しかし、石は自然に構成された天然物。

凸凹した面に想定して予め台座を作るというのは不可能な話、そのため花台を用いてそれに合わせるよう石の底面を平面にカットして花台の上に水石を飾る者もいる。

しかしそれは愛石家にとっては認めたくないもの、せっかく採石し、愛でた石に手を加えるというのは言語道断であると考える者も多くいました。

 

■~ブームの到来~■

 

せっかく愛でた石、最大限に魅力を引き出すために唐木を用いて自身で愛でた石の専用台座を彫り起こす者も現れました。

水石に唐木の台座用いることで一つの完成系として見た者を虜にしました、新たな可能性を垣間見えた瞬間でもありました。

誰もが手彫りで台座を彫刻できる程器用ではないし上質な唐木は高く、中々手に入らない時代でもありました。

そこで木工細工を得意とする彫刻家に注目が集まり、発注が殺到したことで石のブームをさらに加速させる出来事となりました。

 

■~台師~■

 

花台に加えて水石の台座の需要が出たことで木工芸を得意とする者はさらに活動の幅を広めました。

中には、鑑賞石・水石の専用台座などを得意とした台師を名乗る者が現れ、様々な木材を用いて多種多彩に造形された作品を多く製作されました。

紫檀を使った台座、黒檀を使った台座、中には花梨を使った物まで。

足のついた台座など用途に合わせて様々な表現を魅せることでより石の世界が広まり、極まったものに発展しました。

 


 

『古谷石』をお持ちの方は、ひるねこ堂へ是非ご相談下さい。

ひるねこ堂では『古谷石』を高価買取致しております。

 

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