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Namiki/ナミキ鑑定・高価買取いたします。

Namiki/ナミキ
日本の伝統工芸である蒔絵を世界に広めた高級万年筆ブランド「Namiki(ナミキ)」。20世紀初頭、日本の伝統工芸である「蒔絵」を施した万年筆が誕生しました。漆で仕上げた強く艶やかなボディ、匠による繊細かつ優美な意匠は世界各国で高い評価を受け、その技と精神はいまも蒔絵万年筆の最高峰ブランド「Namiki」に連綿と受け継がれています。

Namikiは、株式会社パイロットコーポレーションが展開する蒔絵万年筆の最高峰ブランドです。創業者である並木良輔氏の名前を冠し、日本の誇る伝統工芸「蒔絵」の技術を万年筆に応用した革新的な製品で世界的な評価を獲得しました。一本一本が手作業で制作される芸術品として、単なる筆記具の域を超えた美術工芸品としての価値を持っています。

高級蒔絵万年筆ブランドのナミキ(Namiki)は、1930年にパイロットとダンヒル社との提携により生み出されました。日本が誇る伝統工芸である蒔絵の漆喰の柄が美しい魅力的な芸術作品は、一級の美術品として海外でも高い評価を得ています。現在でも世界中のコレクターや万年筆愛好家から人気のあるブランドです。

Namikiの万年筆は、熟練した蒔絵師集団「國光會(こっこうかい)」の職人によって一本一本丁寧に制作されています。塗る・描く・蒔く・研ぐ。美しく繊細な蒔絵を生み出すため、4つの工程を幾度となく繰り返し蒔絵万年筆は完成します。完成までに必要な期間は3カ月以上、多いものだと130もの工程を経るものもあります。この徹底した手作業による製造工程こそが、Namikiが世界最高峰の蒔絵万年筆として評価される所以なのです。

漆の持つ独特の質感と蒔絵の華麗な装飾は、まさに日本の美の結晶といえます。漆は日本で古くから使われている、優れた天然の塗料です。高い堅牢性を持つだけでなく、使い込むほどにしっとりと手になじみ、美しい艶を保ちます。このように、Namikiの万年筆は使用するほどに味わいが深まり、所有者との絆を深めていく特別な存在となっています。

WATERMAN/ウォーターマン
現代万年筆の祖として世界的に知られるWATERMAN(ウォーターマン)は、1883年にルイス・エドソン・ウォーターマンによって創業されたフランスの筆記具ブランドです。世界で初めて毛細管現象を利用したペン先を開発し、それを万年筆に取り入れたメーカーとして、万年筆業界に革命をもたらしました。

ウォーターマンの万年筆は「ライティング・ジュエリー(宝石のような筆記具)」と称され、フレンチエレガンスを体現した洗練されたデザインと優れた機能性で多くの愛好家に愛用されています。保険外交員であった創業者が、インクの漏れが原因で大口契約を逃した苦い経験から、インク漏れのない万年筆の開発に挑んだという誕生秘話は有名で、現在でもその革新的な精神は受け継がれています。

フランス・ナントの工場で熟練職人が一つひとつ手作業で組み立てる万年筆は、どのペン先も流れるように滑らかな書き心地を実現し、最高の品質を保証しています。細部にまで品質の妥協を許さず、絶えず高級筆記具の無限の可能性を追求するウォーターマンの姿勢は、130年以上にわたって受け継がれてきた伝統です。

現在では万年筆だけでなく、ボールペン、ローラーボール、メカニカルペンシルなど幅広い筆記具を展開し、世界70か国以上で愛用されています。パリのエスプリを感じさせる独創的な色彩と流れるようなフォルム、職人技によって生み出される繊細なメタルの輝きが、ウォーターマンを筆記具界の宝石として君臨させ続けています。

その希少価値と芸術性から、ウォーターマンの万年筆は単なる筆記具を超えた存在として、コレクターや愛好家の間で高い評価を受けており、特に限定モデルやビンテージアイテムは中古市場でも高い価値が保たれています。

PILOT(パイロット)は、1918年に創業された日本を代表する万年筆メーカーです。創業者である並木良輔と和田正雄が商船学校(現東京海洋大学)出身の同窓生として船上で意気投合し、「日本から世界に誇れるものを送り出したい」という夢を抱いて立ち上げた企業です。1916年には日本初の純国産14金万年筆の開発に成功し、その後1918年に株式会社並木製作所として正式に設立されました。

パイロットの名前は「水先案内人」を意味し、筆記具業界の先導者として革新的な技術開発を続けてきた企業姿勢を表しています。創業から100年以上にわたり、「品質のパイロット」として国内外で絶大な信頼を獲得しており、特に万年筆分野では世界トップクラスの技術力を誇っています。

パイロットの万年筆は、日本語の「トメ」「ハネ」「ハライ」といった微妙なニュアンスを豊かに表現できるよう設計されており、日本語を書くことへの深いこだわりが込められています。純国産にこだわり、部品の一つから十まで自社で一貫生産している製造体制により、その完成度の高さは海外でも高く評価されています。現在では骨董品・コレクターズアイテムとしても注目を集め、特に限定品や歴史的なモデルは文化的価値の高い逸品として珍重されています。

1. PLATINUM/プラチナとは
PLATINUM(プラチナ万年筆)は、大正8年(1919年)に創業された日本を代表する万年筆メーカーです。創業者の中田俊一氏が岡山県で輸入万年筆の販売を始めたことからスタートし、1924年に東京・上野に「中屋製作所」を開業、1942年に現在の「プラチナ萬年筆株式会社」として設立されました。社名は「金属の王様」と呼ばれるプラチナに由来し、最高品質の筆記具を追求するという企業理念を体現しています。

プラチナ万年筆は、100年以上にわたり日本の筆記文化を支え続けてきた老舗ブランドとして、国内外で高い評価を獲得しています。特に世界で初めてカートリッジ式インクを実用化した「オネスト’60」(1957年発表)や、独自の「スリップシール機構」を開発するなど、革新的な技術開発により万年筆業界の発展に大きく貢献してきました。

現在では単なる筆記具を超え、日本の匠の技術と美意識が結晶化した芸術品として、コレクターや書道愛好家から絶大な支持を得ています。骨董品としての価値も年々高まっており、特に限定品や伝統工芸を取り入れたシリーズは、文化的遺産としても高く評価されています。

MONTBLANC/モンブラン
世界最高峰の万年筆として広く知られるMONTBLANC(モンブラン)は、1906年にドイツ・ハンブルクで創業された筆記具の老舗ブランドです。ヨーロッパ最高峰の「モンブラン山」に由来するその名の通り、万年筆の世界でも頂点に君臨し続けています。

モンブランは1906年にドイツ・ハンブルクで創業された筆記具ブランドで、その名前はヨーロッパ最高峰「モンブラン山」に由来します。現在では万年筆、ボールペン、メカニカルペンシルを中心に、革製品や時計、ジュエリーまで幅広く展開する総合ラグジュアリーブランドとして発展しています。

モンブランの万年筆が多くの人々に愛され続ける理由は、その卓越した品質と職人技術にあります。熟練の職人が作り上げるその製造工程は100を超えており、試し書きをクリアしたものだけが世に出ることを許されます。一本一本が丹念に手作りされ、厳格な品質管理のもとで製造される万年筆は、まさに芸術品といえる美しさと機能性を兼ね備えています。

キャップトップに上品に入れられたシンボルマークや、手にしっくりとなじむ胴軸の上質な樹脂。これらを特徴とするモンブランの万年筆は「不変」の魅力を使い手に与え、持つ喜びを感じさせてくれる。そのホワイトスターのロゴは、雪に覆われたアルプス山脈の最高峰を6つのポイントで表現しており、モンブランの品格と高級感を象徴しています。

現代においても、モンブランは「書く道具」を超えた存在として多くの人々に愛用されています。万年筆1本で数万円から数十万円、中には限定品で100万円を超えるものもあり、その資産価値と希少性は骨董品の世界でも評価が高まっています。単なる筆記具ではなく、ステータスシンボルとして、そして貴重なコレクションアイテムとして、その価値は年々高まり続けています。

PARKER/パーカーとは
PARKER(パーカー)は、世界最高峰の筆記具ブランドとして130年を超える歴史を誇る英国王室御用達の高級万年筆メーカーです。1888年にジョージ・サッフォード・パーカーが創業したこの伝統あるブランドは、単なる筆記具を超越した芸術品としての価値を持ち続けています。

骨董品としてのパーカー万年筆の魅力は、その希少性と歴史的価値にあります。特に初期モデルや限定版、記念モデルなどは、コレクターの間で非常に高い評価を受けており、時代を経るごとにその価値は増大する傾向にあります。パーカーの万年筆は、美しいデザインと優れた機能性を両立させた工芸品として、世界中の愛好家から熱烈な支持を集めています。

ブランドのアイコンでもある矢羽根型クリップは、「志を抱く人々の道しるべでありたい」という創業者の想いを象徴しており、所有者に特別な存在感をもたらします。1962年にイギリスのエリザベス女王からロイヤルワラントの称号を授かり、イギリス王室御用達の栄誉を得たことで、その品質と格式の高さが世界的に認められました。現在でも「世界で最も愛されるペン」として、筆記具愛好家のみならず、歴史愛好家や骨董コレクターからも絶大な信頼を寄せられています。

SAILOR/セーラーとは
SAILOR(セーラー)は、1911年(明治44年)に阪田久五郎が広島県呉市に創業した、日本最古の万年筆メーカーです。創業から110年を超える歴史を誇り、純国産万年筆の先駆者として確固たる地位を築き上げてきました。骨董品・アンティーク市場において、セーラーの万年筆は単なる筆記具を超越した芸術品として高い評価を受けています。

セーラーブランドの名前の由来は、軍港都市・呉にあり、将来は自らの製品を船によって輸出し、海外に覇を唱えたいという念願がありました。また、ひとりの提督より多くの「水兵(セーラー)」が大切だという民主主義的思想を盛り込んで、商標を「セーラー」と命名したというエピソードに表れているように、創業者の壮大な夢と職人気質が込められています。ロゴマークの錨(いかり)も、この海への憧れを象徴したデザインです。

日露戦争後、友人が英国留学土産にくれた万年筆に激しい衝撃を受けた久五郎は、後に『万年筆というものを生まれて初めて見た時の心のときめきは、言葉で言い表せないほどだった。』と語っています。この感動が原点となり、日本の筆記文化に革命をもたらした伝説的ブランドが誕生しました。現在でも「ときめき」を原点とした製品作りが継承され、コレクターの心を魅了し続けています。

Pelikan/ペリカン万年筆は、世界中の万年筆愛好家から「万年筆の王道ブランド」として絶大な信頼を寄せられているドイツ発祥の老舗筆記具メーカーです。190年を超える歴史の中で培われた卓越した技術力と、独自のピストン吸入式機構により、他のブランドでは味わえない滑らかで上質な書き心地を実現しています。
ペリカンの万年筆といえば、特に「スーベレーン」シリーズが有名で、ドイツ語で「優れもの」を意味するその名の通り、世界中の文豪や著名人に愛用され続けています。特徴的な緑と黒の美しいストライプ模様は、一目でペリカンと分かる象徴的なデザインとして親しまれており、そのエレガントな外観は持つ人のステータスを格上げしてくれる逸品です。
現在では、エントリーモデルから最高級品まで幅広いラインナップを展開し、万年筆初心者から上級者まで、すべての書き手のニーズに応える製品づくりを行っています。ペリカン万年筆の魅力は単なる筆記具を超え、書くことの喜びと誇りを感じさせてくれる特別な存在として多くの人々に愛され続けています。

万年筆とボールペンは、現代社会において欠かせない筆記具として広く親しまれています。万年筆は、ペン先からインクが流れ出る構造により、筆圧をかけることなくスムーズな書き心地を実現する高級筆記具です。一方、ボールペンは先端の小さな金属球がインクを紙に転写する仕組みで、日常使いから高級品まで幅広いラインナップを誇ります。
これらの筆記具は単なる筆記を超えた存在として、コレクションアイテムや贈答品、さらには投資対象としても高い価値を持っています。特に著名ブランドの限定品や希少モデルは、発売当初の価格を大幅に上回る査定額がつくことも珍しくありません。骨董品市場においても、万年筆やボールペンは安定した需要があり、適切な保存状態であれば長期間にわたって価値を維持し続けます。

万年筆の魅力は、その独特な書き味と個性的なデザインにあります。ペン先の材質や形状、インクの種類により、書く人それぞれに異なる表現を可能にします。また、長年使用することで持ち主の手に馴染み、世界に一つだけの筆記具へと変化していく点も愛好家から支持される理由です。ボールペンについても、高級モデルでは精密な機構と上質な素材が使用され、万年筆に劣らない品質と価値を持っています。

現代のデジタル社会においても、手書きの温かみと個性は失われることなく、むしろその希少性が高まっています。万年筆やボールペンは、手書き文化の継承者として、また個人のステータスシンボルとして、今後も変わらぬ価値を持ち続けることでしょう。骨董品としての投資価値も含めて、これらの筆記具は多面的な魅力を持つ貴重なアイテムといえます。

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万年筆/ボールペン「どこよりも高く買取り査定」致します!

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古くより家、蔵や倉庫、物置などに眠ったままの万年筆/ボールペンなどを一点一点丁寧に鑑定士が拝見・査定いたします。「少し傷や汚れがついてしまっている...」、「いつの時代に作られた物か分からない...」、「作家名が分からない...」などどんな状態の万年筆/ボールペンでも品物の良し悪しに関係なく買取査定をいたします。もちろん、買取査定のみの場合でもよろこんでお受けいたします。また、その場合でも査定費・出張費はいただいておりません。お持ちの品物も知らないだけで実は想像以上に価値の高いものもありますので、一点からの査定でももちろん、数種類の品物や複数お持ちの骨董品がございましたら気軽にご相談ください。

当ページでは過去の買取事例から万年筆/ボールペンの詳細まで細かく記載しております。
是非、最後のページまでお読みください。

ひるねこ堂について

万年筆/ボールペンの買取実績

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種類や歴史

創業から世界展開までの軌跡
パイロットの創業者、並木良輔と和田正雄は共に商船学校(のちの東京海洋大学)出身。二人の出会いは、並木が機関長をしていた「有明丸」に和田が乗船した時でした。船上で半年余りの共同生活を通じて意気投合した二人は「いつか、日本から世界に誇れるものを送り出したい」と将来の夢について熱く語り合い、それ以後固い友情で結ばれる事になります。

1918年(大正7年)に並木製作所として創業した後、1926年(大正15年)に世界初の蒔絵万年筆を製作し、万年筆史に新たな1ページを刻みました。昭和初期、漆塗りの軸に、日本の伝統工芸である蒔絵を施したパイロットの蒔絵万年筆は、その実用性と工芸品的な美しさで、
世界各国で注目を集めます。

ダンヒル・ナミキの誕生と世界的評価
1926(大正15)年、パイロットが支店を開設したイギリス・ロンドンでは、アルフレッド・ダンヒル社が英国王室指定商として、広く欧州の王室や貴族間に絶大な信用を得ていました。パイロットの製品に対して最後まで責任を持つという姿勢、そして何より蒔絵万年筆の群を抜く美しさと高品質が認められ、1930(昭和5)年、ダンヒル社との間で販売代理店契約が成立しました。

この契約により「ダンヒル・ナミキ万年筆」が誕生し、ロンドン、パリ、ニューヨークといった世界の主要都市で販売されることになりました。英国王室御用達ブランドとの提携は、Namikiの品質と芸術性が世界最高水準であることの証明でもありました。

國光會の結成と技術の継承
「國光會(こっこうかい)」は、後に人間国宝となる松田権六氏を中心に1931年に結成された、蒔絵の作家集団です。「國光會」という名称は、創業者並木良輔により「相撲が日本の国技であるが如く、蒔絵は御国の光である」という意味で名付けられました。

大正15年、当社は、人間国宝であり蒔絵の最高権威の松田権六氏を招聘しました。入社後まもなく松田氏は、社内外の蒔絵師80名によるグループを組織しました。これが国光会のはじまりです。国光会は、蒔絵技術の進歩に大きく貢献するだけでなく、パイロット製の蒔絵万年筆が、世に注目される原動力となりました。現在も松田権六氏の技術を引き継いだ優秀な蒔絵作家が活躍しており、その作品には「國光會」の銘が輝いています。

主要コレクションとその特徴
エンペラーコレクション
Namikiの最高位シリーズがエンペラーコレクションです。およそ90年前に製作された大型蒔絵万年筆と同じ大きさの50号ペン、インキ止め機構をもち、軸材はエボナイトを削り出したうえで、高度な技術が必要とされる「研出高蒔絵」を施しています。龍、麒麟、金魚といった荘厳で迫力のある絵柄が特徴で、最高級の技法である「研出高蒔絵」により立体的で重厚な表現が可能となっています。

ユカリコレクション・ユカリロワイヤルコレクション
古来より日本で親しまれてきた四季折々の自然を、絵柄に合わせて研出高蒔絵や螺鈿といった様々な技法で色鮮やかに表現したユカリ コレクション。日常の中で携帯しご使用いただけるサイズながらも、細部にまで日本の美が宿っています。

ユカリロワイヤルコレクションは、エンペラーコレクションと同様に研出高蒔絵を用いながらも、より優雅で可憐な絵柄が特徴です。桃と鸚鵡、獅子の子落としといった品のある意匠が小さめの万年筆に精緻に描かれています。

チンキンコレクション
「チンキンコレクション」は、沈金といって漆芸技法の中の一つのことで、ノミを使って、漆を塗り上げたところに細かく絵を彫り上げていき、彫った場所に金箔・金粉を押し込めていく技法です。猫、桜、鶴、牡丹、虎、ススキ、松、闘鶏の全8種類の絵柄があり、漆黒と金のコントラストが非常に美しいコレクションです。

ニッポンアートコレクション
「富士山」「浮世絵」「折り紙」といった、世界でも広く知られている日本の伝統的かつ縁起の良い題材を、黒漆を背景に平蒔絵で描いたのがニッポンアートコレクションです。海外の方へのギフトとしても人気が高く、22種類の豊富な絵柄から選択することができます。

限定コレクション
2003年から展開しているリミテッドコレクションは、時流をとらえた絵柄を、研出高蒔絵や螺鈿といった様々な技法を用いて表現しています。それぞれの万年筆には限定生産を表すシリアルナンバーが刻まれ、世界中の万年筆愛好家からは垂涎の的となっています。
これらのコレクションは、それぞれ異なる蒔絵技法や意匠を用いており、購入者の好みや用途に応じて幅広い選択肢を提供しています。

鑑賞ポイント

日本伝統工芸の極致を味わう
Namikiの万年筆を鑑賞する最大のポイントは、日本の伝統工芸である蒔絵技術の素晴らしさです。1本1本に蒔絵師の作家銘が刻まれており、使えば使うほど手になじむ漆や蒔絵は、まるで芸術作品のようです。各作品には制作した蒔絵師の銘が記されており、その技術者の個性や技量を感じ取ることができます。

蒔絵技法の多様性と美しさ
Namikiでは様々な蒔絵技法が駆使されており、それぞれに独特の美しさがあります。最高位のエンペラーコレクションで用いられる「研出高蒔絵」は、漆を何層にも重ね塗りした上で炭で研ぎ出すという高度な技法で、立体的で重厚感のある表現が可能です。

一方、平蒔絵は比較的シンプルな技法ながら、洗練された美しさを持ち、日常使いにも適した上品な仕上がりとなります。螺鈿(らでん)技法では、虹色の光沢を持つ貝殻を埋め込むことで、光の角度により表情を変える幻想的な美しさを演出します。

漆の質感と経年変化
漆は使い込むほどに美しさを増す天然素材です。新品時の艶やかな光沢から、使用を重ねることで深みのある落ち着いた輝きへと変化していきます。この経年変化もNamikiの万年筆の大きな魅力の一つで、所有者だけが味わえる特別な体験となります。

絵柄に込められた意味と美意識
Namikiの万年筆に描かれる絵柄は、単なる装飾ではなく、日本の美意識や精神性が込められています。四季の移ろいを表現した花鳥風月、縁起の良い動物や植物など、それぞれに深い意味があり、日本文化への理解を深めることができます。

例えば、麒麟は平和と繁栄の象徴、竹は真っすぐな成長と強さの象徴、桜は美しい生命の儚さと美しさを表現しています。これらの意匠を理解することで、万年筆への愛着がより一層深まります。

書き心地という機能美
芸術性だけでなく、筆記具としての機能性も追求されているのがNamikiの特徴です。18金製のペン先は柔らかく滑らかな書き心地を実現し、日本語の繊細な線の表現にも適しています。重量バランスも計算し尽くされており、長時間の使用でも疲れにくい設計となっています。

收納ケースの芸術性
限定品には特別にデザインされた桐箱や漆塗りのケースが付属することがあります。これらの収納ケース自体も芸術品としての価値を持ち、万年筆と一体となった美術工芸品として楽しむことができます。

査定ポイント

シリーズ・モデルの特定と希少性の評価
Namikiの万年筆査定において最も重要なのは、正確なシリーズとモデルの特定です。「ユカリロワイヤルコレクション」「エンペラーコレクション」などが人気が高く、買取でも高く評価させて頂いています。特にエンペラーコレクションは最高位シリーズとして市場価値が高く、限定生産品では製造本数により大幅な価格差が生じます。

限定コレクションの場合、シリアルナンバーの確認が必須となります。製造本数が少ないほど希少価値が高まり、コレクターからの需要も増加するため、査定額に大きく影響します。

蒔絵師の作家銘の確認
各Namiki作品には制作した蒔絵師の作家銘が刻まれており、これが真贋判定と価値評価の重要な指標となります。人間国宝や著名な蒔絵師による作品は特に高値が期待できるため、作家銘の確認は査定において極めて重要なポイントです。

蒔絵技法の種類と施工品質
使用されている蒔絵技法の種類により価値が大きく変わります。最高級の「研出高蒔絵」は最も価値が高く、次いで「肉合研出高蒔絵」「高蒔絵」「平蒔絵」の順となります。また、螺鈿や沈金などの特殊技法が併用されている場合は、さらに評価が高まります。

漆と蒔絵の保存状態
ナミキを売るポイントは、蒔絵の漆喰の劣化に注意を払うことです。蒔絵は、乾燥や紫外線の影響で色褪せをしますので、使用後の保管は光の当たらない場所で保管をし、査定時には、柔らかい布で乾拭きしてバイヤーの印象を良くしましょう。

蒔絵の色褪せや剥がれ、漆の艶の消失は査定額に大きく影響します。特に金粉や銀粉の剥落、螺鈿の欠けなどは修復が困難なため、保存状態の良好さが重要な評価要素となります。

ペン先の状態と機能性
Namikiの万年筆には18金製のペン先が使用されており、その状態も重要な査定ポイントです。ペン先の変形、腐食、摩耗の程度により機能性が変わるため、実際にインクを入れた筆記テストも行われることがあります。

付属品の完備状況
付属品は購入時に近い状態なほど買取価格が高くなります。専用の桐箱、取扱説明書、包装紙、カートリッジインク等を用意しましょう。
特に以下の付属品の有無が査定に大きく影響します:
専用桐箱または漆塗りケース
取扱説明書・保証書
作家略歴書(限定品の場合)
オリジナル包装紙・外箱
専用インクボトル(限定品の場合)

年代と製造時期の判定
製造年代により同じシリーズでも仕様や価値が変わることがあります。初期のダンヒル・ナミキ時代の作品は特に希少価値が高く、「Dunhill-Namiki」の刻印があるものは高額査定の対象となります。

國光會の銘と品質保証
現在も、松田氏の意志を受け継いだ社内外の蒔絵師たちが、各地で漆芸品の製作にあたっています。そして、各々のNamiki作品には國光會および作家の銘が記されています。正規品には必ず「國光會」の銘が入っており、これが品質保証の印となります。

市場での評価と相場動向
Namikiの万年筆は世界的なコレクションアイテムとしての地位を確立しており、特に海外市場での評価が高いのが特徴です。オークション市場では予想を上回る高値で落札されることも多く、適正な市場価値の把握が重要となります。

総合的な芸術価値の評価
最終的には、蒔絵の芸術性、技法の難易度、希少性、保存状態、付属品の完備状況を総合的に判断して査定額が決定されます。単なる筆記具としてではなく、日本の伝統工芸品としての芸術価値を正しく評価できる専門知識を持った鑑定士による査定が不可欠です。

今回お譲りいただきましたお品物は、NAMIKIの万年筆『國光會倫史』でございます。このように、國光會の銘が入った作品は特に高い評価を受ける傾向にあり、専門的な知識を持つ鑑定士による適正な評価が重要となります。

これらの査定ポイントを総合的に評価することで、Namikiの万年筆の真の価値を見極め、適正な買取価格をご提示することが可能になります。ご所有のNamikiをお売りになる際は、ぜひ専門の鑑定士による査定をお受けください。

当社をご利用されたお客様

この度は弊社の出張買取をご利用いただきありがとうございます。
多くの物をお買取りできましたこと、大変喜ばしく思います。
一見すると価値がないように見えるものでも我々からすると価値があるということは往々にしてございます。 「こんなもの見せてもいいのかしら…」とお悩みになる方も多いですが、どのようなお品物でも喜んで拝見しますので、 まずは一度お気軽にご相談いただければと思います。
弊社では多くの都道府県に最低月に一度は訪問しておりますので、遠方であっても出張買取の対応が可能となります。

お客様のコメント

3歳の孫と一緒にお店に伺いました。父の趣味である掛け軸と陶器の買取依頼をしました。
初めてなので緊張しましたが、担当の方が孫が退屈にならないように笑顔で声かけして頂いて緊張もほぐれてとても良い雰囲気 になりました。また知識豊富な方のようでこの店で査定して頂いて満足しています。これからも機会があれば利用したいと思っています。

担当鑑定士からのコメント

この度はご来店いただき、誠にありがとうございます。 また、お父様の大切なお品物をご売却いただき、重ねてお礼申し上げます。
掛軸や陶磁器はどの時代のものなのか、どの作家のものなのかによって、金額が大きく異なります。 それらを特定するためには長年の経験によって裏打ちされた知識が必要となりますし、その時々の相場を把握するために国内外の相場を日々チェックしなければなりません。できる限りのご説明を差し上げましたが、ご満足いただいたようで何よりです。
弊社では単にお品物を拝見し、金額をご提示するだけでなく、 骨董品・美術品の鑑定という、なかなか体験することのない経験を良きものとして終えていただけるよう、 ご同行者様も含めて配慮いたしますので、ご安心してご利用いただけます。

お客様のコメント

引っ越し前に、父の遺品整理も兼ねて査定を依頼しました。骨董品に全く興味がなく値段の付け方も解らない私と母に、どういった物でどのような基準で値段を決めるのかを丁寧に教えて下さいました。また、初めに言っていた物に加え話してるうちに次々と思い出したかのようにタンスの奥から引っ張り出してくる母に対しても全く嫌な顔もせず最後まで親切に対応してくださ いました。
最近では沢山の買取り業者があり、私たち素人には何処が良いのかが全くわからず悩んでいましたが、ひるねこ堂さんの対応に安心し、納得して買い取って頂きました。私と同じような人が周りにいたら是非紹介させて頂きたいと思いました。

担当鑑定士からのコメント

この度は弊社の出張買取をご利用いただきありがとうございました。 お引越し前の整理のお手伝いができたようで何よりです。ご自宅の整理につきましては、実に多岐にわたるお品物を拝見することが多いので、それだけ幅広い知識が必要となります。 弊社の鑑定士は日々、知識の向上に努めておりますので、どのようなお品物でも喜んで拝見します。
もちろん、全てのお品物に精通しているわけではございませんので、必要に応じて各専門家に意見を伺います。
分からないまま買取することがないようにしておりますのでご安心してご利用くださいませ。

お電話での査定は0120-510-410まで