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市川銕琅

1901年 調布市生まれ
1918年 奈良の加納銕哉に弟子入り。
1979年 旭日章勲七等桐葉章を受賞。
1987年 逝去、87歳

木彫り師として数々の名作を残した人物こそ、市川銕琅です。鉄筆も手掛けており、温厚でありながらその高い造形力や芸術的センスにより、世界的にも評価の高い人物と知られています。

市川銕琅は、東京の調布国領町に生まれます。家族の間では、寅蔵と名付けたつもりで、成人しますが、役所の手違いで虎蔵というのが正式な名前だったというユニークなエピソードを持ち合わせています。

彫刻師を目指し日々修練をしていました。性格にもユニークなところがあり、こんなエピソードがあります。元弟子の渡辺銕香より“奈良は彫刻の宝庫”と聞き、行ったのですが手ぶらで行ってしまったため「彫刻師が小刀を忘れる等、武士が魂を失ったようなものだ」と、銕哉よりひどく叱られたという話があります。

しかし、その技術は確かなもので、彫った銕筆の技量を認められ、奥田抱生氏に銕良改め銕琅と名乗る事を助言されます。市川銕琅の作品の特徴と言えば、その写生力。師である加納銕哉に徹底的に鍛え上げられた事から、自身の能力も開花していきます。また、彫芸の方にいたっては、奈良人形や嵯峨人形の影響などが強く、より古典的・華麗さを帯びていくようになります。

作品の素晴らしさもさることながら、作品頒布会を開いて以来、その作品や彼の人柄を慕い後援者によって「銕琅会」など開かれました。
そこまで素晴らしい腕を持ち合わせていますが、大展覧会には出品を一切しないというのがポリシーなようです。ただ、愛好者も多く、皇族までもが市川銕琅の作品を愛しているというのですから素晴らしい事です。

旭日章勲七等青色桐葉章を受賞していますが、あまり表沙汰なしなかった事も、市川銕琅らしいエピソードなのではないでしょうか。

 

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