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高価買取作家

田中頼璋

1866年 島根県に生まれる
1908年 文展 入賞
1917年 文展 特選
1918年 文展 特選
1924年 帝展委員
1940年 死去

 

日本画家。巽画会審査員・日本画会評議員・帝展審査員。川端画学校教授。
代表作は『緑陰水亭図』『挂瀑四致』『楼閣山水』『山居水住』『鳴滝』

 

萩出身の勤王画家・森寛齊に、入門すると言うことではなく師の絵を手本にして独学で技を磨きました。

 

画家として一旗揚げようと上京したのは36歳のときで、画家としては随分遅いスタートとなりましたが、

日本美術協会展や帝展、文展で受賞を重ね、立身出世の夢を果たしました。

作風は「文人趣味と円山派の写実性の融合を目ざした」と評されました。
やがて絶頂期を迎えますが、革新の息吹にはなじまず、むしろ江戸時代の文人趣味を継承する最後の世代の一人となったと言えます。
そして保守性はとても頑ななもので、地道に研鑚を重ねた努力型の画家らしく画塾を開いてからの指導法は、

師が粗描きをした下絵を弟子が敷き写して同じ絵を描くという旧態依然としたものであった為、

このような指導法には革新的な弟子たちには不評であったようです。

 

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