高価買取作家
金島桂華
1892年 広島県安那郡湯田村(現在の福山市神辺町湯野)で生まれる
1907年 西家桂州、平井直水に日本画を学ぶ
1911年 竹内栖鳳の画塾竹杖会に入門する
1930年 京都市立美術工芸学校の教諭をつとめる
1950年 日展運営会参事をつとめる
1959年 日本芸術院会員となる
1960年 日展理事となる
1966年 勲三等瑞宝章を受章する
1969年 日展顧問となる。京都市文化功労賞を受賞する
1971年 東京、大阪三越で画業60年展を開催する
1974年 9月16日逝去。勲二等瑞宝章を追贈される
院展で活躍し、写実的な画風で、清雅な花鳥図に定評がある作家です。
本名は政太。
1925年、第6回帝展に出品した、桂華の代表作の一つ「芥子」が特選を受賞します。
1934年、帝展審査員に選ばれ、これ以降文展や新日展の審査員を務めることとなります。
代表作「葡萄とダリア」(華鴒大塚美術館所蔵)は、ダリアの花と葡萄を対にして、下部に鶏を組み合わせた華やかな作品です。
切手としても知られている「画室の客」(京都市美術館所蔵)は、モダンな色彩の中に犬二匹が描かれ、その独特な構図が印象的です。
桂華は自ら筆をとるだけではなく、画塾「衣笠会」を主宰し、後進の育成にも尽力しました。
晩年には、高野山金剛峯寺の奥之院襖絵も彼が手がけました。
緻密な自然観察をもとに、四季の彩りを作品に織り込んだ桂華はまた、その鋭い眼差しを感じさせる素描類も多く残しています。
また、彼は時折、書家としても活動していたようです。
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