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高価買取作家

田村一男

1904年 東京都中野に生まれる

1924年 岡田三郎助に師事

1928年 帝展初入選

1931年 光風会展に出品

1940年 光風会の会員になる

1942年 昭和洋画奨励賞を受賞する

1946年 日展にて特選

1954年 渡欧

1963年 日本芸術院賞を受賞

1969年 日展理事になる

1980年 日本芸術院の会員になる

1992年 文化功労者

1997年 死去

 

洋画家・田村一男は、一貫して山岳風景画を制作しました。それは次第に写実性をはなれ、山水画の東洋的感覚を持ち込み、簡潔な構成と深い色彩による象徴的な風景画へと展開し、独自の恬淡とした画風を形成して評価されました。

田村一男が風景画を描き始めたきっかけは、20歳に頃に訪れた長野県信州の雄大な風景に感銘を受けことでした。東京都中野区に生まれほとんど旅をしなかった青年が、初めて目にした広大な自然。その衝撃と感動は、生涯を通し彼の心を捉え続けました。

その繊細でセンスの光る構図で配された色彩感覚とマチエールで描かれた作品の多くは、未だ見る人々の心を掴んでやみません。彼の描く作品はただの風景画に没することなく、彼自身がまさに投影されたような心温まる素晴らしい内容です。

田村一男は多くの場所で作品を発表していましたが、基本的に光風会展や日展などを中心にしていました。

 

田村一男の作品は雪景色を描いた作品も多く、「五竜」においては実にシンプルな雪山が描かれています。余計な装飾は一切なく、雪が降り積もる岩肌の中心にはまばらに白に彩られた岩がこちらを覗く雄大な風景画となっています。淡い色彩で彩られた空には、今にも雪が振りそうな臨場感が表現されており、その高い写実力を重し知ることができます。

また、夜の山の上に満月とその光りに照らされた流れる雲が描かれた「陽月」は幻想的でありながら、実に神秘的に現実を捉えた素晴らしい作品です。闇として捉えることもできる宵闇の空を、月夜が照らす群青色で全体を構図し、まさに日本の風土が齎す美しい夜のひと時を感じることができるのです。

 

日本の風景を数多く描く田村一男ですが、1946年に日展での特選を受賞後に渡欧をしています。ここで、西洋の画風を肌で感じ、自らの技術をさらに磨き上げより多くの人々を惹き付ける作品を作り上げています。

「長野県に私の美術館ができたらと、それが私の夢だ。」晩年そう語った田村の希望は、松本市美術館「田村一男記念室」として実現しました。

 

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