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高価買取作家

富本憲吉

1886年 奈良県生駒郡安堵町に旧家の長男として生まれる

1955年 第1回の重要無形文化財保持者(色絵磁器)認定

1961年 文化勲章受賞

1963年 逝去

 

 1909年東京美術学校図案科卒業後、イギリスに私費留学し、ウィリアム・モリスなどの影響を受け帰国し、大正の始めバーナード・リーチとの交友を機に郷里において独学で作陶を始めました。

 大正15年東京の祖師谷に居を移し、国画会工芸部に籍を置き活動、1936年には九谷に赴いて色絵磁器に本格的に取り組みました。

 1937年帝国美術院会員、1944年東京美術学校教授に任命され、後進の指導にもあたりました。第二次世界大戦後はこれらの官職を全て辞し、主に京都の窯で制作を続け、1955年年重要無形文化財保持者に認定され、1961年文化勲章を受章しました。

 1963年5月京都市立美術大学学長に就任しましたが、同年6月死去、享年77歳でした。

 

 現在の無形文化財の保持者認定制度が制定されてから初の人間国宝が富本憲吉であり、その後の陶芸界に大きな影響力を及ぼしました。「南薫造宛富本憲吉書簡」や「富本憲吉の絵手紙」などの著書も多い事で知られており、貴重な文献として現在でも大切にされています。

 

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