高価買取作家
清水卯一
1926年 京都市に生まれる
1938年 立命館商業学校へ入学
1940年 人間国宝・石黒宗麿に師事
1945年 京都五条坂に開窯
1970年 滋賀県滋賀町に陶房を移し、蓬莱窯を開く
1985年 「鉄釉陶器」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。勲四等旭日小綬章受賞。
2004年 逝去
1926年3月5日、京都市東山区五条橋に、京焼陶磁器卸問屋を営む父清水卯之助、母モトの長男として生まれました。
1938年に家業を継ぐため立命館商業学校へ入学しますが中退し、14歳で石黒宗麿に師事、通い弟子となりました。しかし戦時体制の強化に伴い、数ヶ月で五条坂から八瀬への通い弟子を中断し、自宅に轆轤場を設けて作陶を始めます。
43年には京都市立工業試験場窯業部の助手となりますが、終戦を機に辞職し、自宅を工房にして作陶を再開します。
51年には第7回日展に初入選し、以後、55年の第11回展まで出品しました。
第5回日本伝統工芸展の奨励賞をはじめ、第7回展では日本工芸会総裁賞、第9回展では優秀賞朝日新聞社賞を受賞するなど、若手の実力派としてふさわしい創作性豊かな作品を発表し評価を得ました。また、55年には日本陶磁協会が新設した第1回日本陶磁協会賞を受賞しました。
70年には滋賀県志賀町の蓬莱山麓へ工房を移転し、念願であった登窯を築窯しました。またガス窯も設けて蓬莱窯と名付け、さまざまな作品を制作する場としました。この移転が転機となり、自宅周辺で採集した陶磁器に適した土や釉薬を新たな素材として加え、さらに作域を広げます。
73年の第20回日本伝統工芸展では、蓬莱の地土を使った「青瓷大鉢」の評価と、これまでのすぐれた制作の展開に対する評価によって20周年記念特別賞を受賞。その後も土と釉薬の研究に情熱を傾け、青瓷、鉄耀、蓬莱耀、蓬莱磁など、伝統的な技術と豊かな創造力による意欲的な作品を次々に発表し高い評価を受けます。
85年には石黒宗麿に続いて二人目となる、「鉄釉技法」で重要無形文化財保持者に認定され、92年には京都市文化功労者表彰を受けました。
日ごろの仕事の積み重ねを大切にする姿勢を説きながら、若手陶芸家の指導に蓬莱窯を開放するなどして、積極的に後進の育成にも尽力しました。
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