高価買取作家
オディロン・ルドン
1840年 フランスのボルドーに生まれる
1855年 ボルドーの水彩画家ゴランのアトリエに通う
1859年 建築の勉強のためにパリへ移住。国立美術学校にも入学するも。
1865年 パリに出てジェロームに入門。数か月でやめ、故郷ボルドーに戻り銅版画家ブレダンに師事する
1868年 サロン初入選
1872年 夜会の常連となり、画家ラトゥールと知り合う
1878年 オランダ、ベルギー旅行。レンブラント作品を研究。またラトゥールより。
1879年 リトグラフ集「夢のなかで」刊行
1880年 結婚。最初のパステル画制作
1881年 木炭素描の個展を開催する
1882年 版画集「エドガー・ポーに捧ぐ」刊行
1886年 第8回印象派展に素描を出品する
1887年 陪審員の挿絵として6点素描を描く。その年に転写され、刊行。ブリュッセルの「二十人会」で展示される
1889年 ゴーギャンと知り合う
1890年 次第にリトグラフから離れ、油彩やパステル画に専念し、一気に色彩豊かな作品になっていく
1894年 デュラン=リュエル画廊で大規模な個展を開く
1904年 前年、サロン・ドートンヌ設立に参加し、この年、一室を与えられて、展示。油彩画の「目を閉じて」が国家買い上げになる
1916年 パリにて死去
フランス象徴主義を代表する画家オディロン・ルドンは、無意識下の世界を描写しかのような幻想性と夢想性に溢れた独自の世界観による絵画を制作し、その強烈な個性は当時の象徴主義の文学者・批評家から一目を置かれていました。
黒い画面にユーモラスな蜘蛛を描いたり、大きな目玉が気球のように上空へ昇っていく、ちょっと不思議で哀愁の漂う絵画を描いたかと思えば、一転して、目の覚めるような豊かな色彩で花束などを描きました。
ルドンは、子供のころから絵を描き始めるが、父親の意向で一度は建築家を志すも入学試験に失敗し、絵画の道に戻ることとなります。この頃、ルドンはカミーユ・コローなどの洋画から大きな影響を受けました。また、20歳の頃には、植物学者アルマン・クラヴォーと知り合い、植物学や、顕微鏡など様々なことを学び、後に版画で植物学の影響のみられる作品を作っています。
初期にはロマン主義的な油彩画のほか、「モノクローム・パステル」とルドン自らが呼んだ、木炭の黒一色による絵画が多く描かれました。その作品は、独特の形態をした不思議な物体・生き物を黒の濃淡で描き表すというものです。細やかな線は、ルドンの繊細さ・不安を表しているかのようでもあります。 その後、長男の死別を経てから二男の誕生を経験したルドンは、黒の世界から終わりを告げることとなります。そこに描かれているのは、鮮やかな、あるいは優しい色彩に彩られた絵画です。国家に買い上げられた作品「目を閉じて」では、安らぎに満ちた表情の女性が静かに目を閉じていて、茶色・水色・肌色の主に3色で穏やかに描かれています。暖かみのある肌に背景の水色がすがすがしく、茶色の髪の毛で落ち着きを与えています。
また画家の手がける神話画、宗教画は極端に物語性が希薄なことも大きな特徴のひとつであるほか、数多くの石版画集も制作しています。
ひるねこ堂ではオディロン・ルドンの作品を高価買取しております。
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