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特別保存刀剣「中反り棒樋刀身彫 銘:伊豆守大道」
2020.03.31
お客様より買取致しました、 特別保存刀剣「中反り棒樋刀身彫 銘:伊豆守大道」
本日は「 特別保存刀剣「中反り棒樋刀身彫 銘:伊豆守大道」」ついてご紹介いたします。
全長にして96㎝、元幅32㎝の刃渡り66㎝、太く重厚な刀身になります
財団法人日本美術刀剣保存協会より「特別保存刀剣」として認定を受けた刀剣
胴から真っすぐと伸びた刀身、そして刀身にそって伸びた樋彫が特徴の刀
保存状態が良く、錆・欠けなども見受けられない大変貴重な刀です。
■~日本刀~■
日本刀は名称にも含まれているよう、日本古来の文化により発展した武器。
西洋剣と比較して、大きな違いは片刃か両刃。
西洋剣はソードやレイピアなど刃が薄く、軽いため片手でも扱えるような直剣が多く、
叩き切る・突くなどといったあらゆる攻撃をするための動作を想定して造られています。
日本刀は片刃で重く、細長い反りをもたせたものがほとんど。
柄が長く、両手でしっかりと握ることを前提とされており、切ることに特化した剣(刀)。
片手剣に比べて、両手持ちの刀は長剣であるがために取り回しが悪いなどの欠点があります。しかし、刃渡り40㎝程の脇差(短刀)を同時に所持することで状況に応じて攻防使い分けをする。
脇差の鞘に収納されている小柄(こづか)と呼ばれる穂先(刃)の付いた小型ナイフのような形状の小刀が収められています。
小柄は、甲冑など鎧の隙間から急所を捉えるための道具ともされており、いかなる戦況にも対応できるようにと考えられ日本固有の武器。
しかし、時代背景の中で殺傷力のある武器となるものは、法律に基づき日本から除外されるため、日本刀を含めた武具、甲冑を破棄すことを余儀なくされました。
そこで、日本刀を後世に残すために「美術品」とした登録制度を設け、刀・拵え、鍔などの刀装具は「美術品」として扱われるようになりました。
■~登録制度~■
日本では刀のほとんどを「日本刀」とした総称で呼ばれていますが、
実際には、模造刀、復刻刀、美術刀など、様々な種類、名称があります。
真に「日本刀」と呼ばれる物は、文化庁において登録制度を設けており、
日本古来の製法に則って作られているか?というところを定義として一つあります。
定義というのが、刀身の芯にあたる部位が「鉄」であること、そして芯を覆うように「鋼」を用いられているか。
そして、姿、刃文、繰り返し鍛錬をし、焼き入れを施しをされているものであるか。
勿論、それだけではありませんが前提として上記の定義を設けられています。
これらの条件を満たしたものが「日本刀」を「美術品」として認められたものになります。
■~保存刀剣~■
「美術品」として認められた刀剣。
その中でも特に状態が良いもの、姿、鍛え、刃文、彫り物等に美しいものなどは「日本美術刀剣保存協会」より鑑定を通すことによって評価を頂ける場合があります。
刀の時代背景、刀身の銘や形状、状態など。
総合的にみて「美術性のより高いもの」としてみれるものはそれぞれの名目で認定を受けられます。
「保存刀剣」・「特別保存刀剣」・「重要刀剣」・「特別重要刀剣」、最も良いとされるのが「特別重要刀剣」となります。
特別重要の刀は一般の方で所持していることは極めて少なく、基本的には保存刀剣、あるいは特別保存となってくるのではないかと思います。
しかし、保存刀剣以上の鑑定書のあるものであれば、いずれも至高の刀として認められたものになりますので大変貴重なものにはかわりはありません。
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