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鑑賞石・水石「遠山石 寒山」

2019.09.19

 

お客様より買取致しました、鑑賞石・水石「遠山石 寒山」

 

本日は「遠山石 寒山」ついてご紹介いたします。

 

遠山石(とおやまいし)、山形石を代表とする遠山石

 

山水景石において基本的な形状、遠い山容を連想させるもの

 

石の文様として表れている白い模様が積雪を連想される様から銘「寒山」として名付けられています。

 

 

 

 

 

 

 

■~遠山を愛でる~■

 

「遠山に始まり遠山に終わる」と言われる程、水石の中では特に愛好家が愛でた石の一種。

石に刻まれる「尾根」や「谷」、「稜線(りょうせん)」のを思わせるフォルム。

水石の基本系であるとされる「遠山石」。

水石は一個の石が表す自然の景観美を楽しむもの、遠山石とは文字通り遠く望む山容を思わせる石のことを指します。

種類も豊富で中国北方の険しい山々、江南の緑豊かな山々をイメージさせるものや初雪・残雪を思わせるような白い筋が刻まれたものなど様々で彫を加えたり色をつけたりしたものでない天然自然の石が好まれる。

 

■~三面の法則~■

 

日本人が想像する山の筆頭は、大多数が富士山を思い描くのではないでしょうか。

富士山のゆるやかに山裾が広がる雄大な姿は遠山石のひとつの理想形とされています。

その富士山の形こそが「三面の法則」の理想像であり、石の前後、左右、底。

前後の調和をしていなくてはならないとされ、理想論として遠山石に求められています。

しかし、完全な天然石では理想論に近づけるのは難しく、そのため水石の世界では「削るは可、加えるは不可」といわれており自然石に何かを付け足すのはご法度だが、石の座りを良くするために底面を少々削ることは許されています。

そういったひと手間を加えることでより理想形に近づけることができます、愛好家にとって喜びのひとつなのです。

 

■~石の姿を見出す~■

 

水石は、何かしらの点で自然界の風景・風物を連想させるものでなくてはならない。

形だけでなく、色や肌の質感・表情・紋様など何かしらのイメージを託せる見どころが必要な要素とされています。

水石という語は山水の景を表す石、「山水景石」に由来されます。

その代表的なものが「遠山石」ですが、他にも「滝石」や「鳥形石」、「岩潟石(いわがたいし)」など多数存在します。

「鳥形石」や「岩潟石」であれば、海や湖に浮かぶ島や、突き出た岩に見立てたもの、荒波に穿たれた洞門など景観連想できるものをいいます。

動物や人の姿に似た石は「姿石」といわれてます、「削るは可」と言われている水石ですが、姿石に限っては一切の手を加えることは許されていません。

なぜならばそのような場合は「彫刻」になってしまうからです。

それだけに「石」の世界は非常に奥深く、繊細で拘りの強い品物です。

 


 

『鑑賞石・水石』をお持ちの方は、ひるねこ堂へ是非ご相談下さい。

ひるねこ堂では『鑑賞石・水石』を高価買取致しております。

 

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