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高価買取作家

清瀬一光

1942年 石川県金沢市生まれ。本名、進

1986年 2代一光を襲名

1995年 通産大臣認定伝統工芸士

 

 蒔絵師初代清瀬一光の長男。高校卒業後大坂にて就職するも、父の跡を継ぐべく、75年帰沢。以来、修業を重ね、2代目清瀬一光を襲名することとなったのです。

 加賀蒔絵の本流を守り、後続に伝えるのが自分の仕事という氏は、象牙や鼈甲、ガラスなど漆器以外の素材にも蒔絵を施すことを提案し商品化しました。これは加賀蒔絵の技術力を高め、可能性を広げること。そして金沢漆器のクオリティを高めることへとつながっているのです。

 加賀藩御用達の調度品だった金沢漆器ならではの特徴は、蒔絵以外にもう一つあります。それは、造りそのものが瀟洒で繊細なこと。重厚な蒔絵を施すので下地作りは丁寧で堅牢ですが、木地そのものは薄づくりでシャープ。大方の箱物の角は丸くなっていますが、金沢漆器の指物(箱物の木地)は「隅角」といわれ、かすかに柔らかさが感じられる、キリッとした造り。豪華な加賀蒔絵に目を奪われがちですが、木地のディティールも金沢漆器の優美さの一因なのです。

  現在では、金沢の漆芸文化をさらに広めるべく、金沢漆器商工業協同組合副理事長と石川県伝統工芸士会副会長などを兼任。後進を育てるため尽力も欠かしてないのです。

 

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