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高価買取作家

音丸耕堂

1898年 6月15日生

1955年 重要無形文化財「彫漆」の保持者に認定

1997年 9月 8日没

人間国宝(重要無形文化財保持者)の漆芸家音丸耕堂、本名芳雄。

独学で彫漆を学び、20歳のときに香川漆器の玉楮象谷(たまかじしょうこく)の作風にひかれて私淑しました。

漆芸家の磯井如真、金工家の北原千鹿、大須賀喬らと交友し、大正期から昭和10年ころまで堆朱、堆黒、紅花緑葉など古来の色漆を用いた彫漆を行い、さらに緑漆と黒漆の色彩的コントラストをいかした西洋風の作風へと移行しました。

彫漆とは非常に洗練された技術でもあり、かなりの修練を必要とする作業です。素地の表面に漆を塗り重ね、その層に刀で文様を浮き彫り状に表現していくものですが、音丸耕堂が手掛けるものは、全てにおいて型破り。全くの新境地を開拓したとしても有名です。

音丸耕堂は色漆を数十回から数百回塗り重ねた厚い漆の層に文様を彫り込む彫漆の技法を完成させ、昭和52年ころから色彩の断層面を表に出した平行しま模様を用いた作品を多く制作し、伝統的工芸技術による斬新な作風を打ちだしました。

色漆に金銀粉を混入して塗り、漆の固まる間に金銀が沈澱して層をつくるのをいかし、文様があらわれるように研ぎ出す技法や、彫り口の傾斜の角度により、重ねた色漆の層の断面を加減して微妙な文様をあらわす技法など、彫漆による多様な表現の可能性を引きだしました。

 

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