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高価買取作家

鹿島一谷

1898年 東京都で生まれる

1929年 第10回帝展で初入選する

1949年 日展で特選となる

1955年 日本工芸会の創立に参加する

1979年 重要無形文化財「彫金」保持者に認定される

1996年 11月23日、98歳で逝去

 

国指定重要無形文化財を受けた、国内随一の実力を持ち合わせている彫金家が、鹿島一谷です。格式の高い、伝統美を引き継ぐその技法は、新たな風も吹き込みながら、美しい世界を作りつづけていった、素晴らしい人物として知られています。

花瓶、香炉、花器は勿論の事、レリーフのほか 水滴、文房具、水注など数々の作品が残されており、それは全て秀作として多くの人々の心に残っているのです。

 

そんな鹿島一谷なのですが、東京都に生まれ、代々金工を生業としている家系に生まれた事により、数々の大きな功績を残す事となっています。

さらに、祖父や父親の姿を見ることで、自らもこの彫金の世界を楽しもうと尽力を重ねていきます。

祖父について布目象嵌の修業をする傍ら、海野清、北原千鹿より指導を受け、工芸表現の造詣を深めています。そして、そんな早熟的な技術力の向上も世間は放っておくが無く、1928年には、第10回帝展に初入選を果たすのです。

 

この受賞をキッカケに、数々の素晴らしい賞を受賞し続けることとなります。 さらに、高い功績が認められた事からも、日本工芸会設立に際して正会員となるのです。

伝統工芸展にも多数入選を重ねた事で、より地位を上げて行きます。

 

その作品の数も、非常に多くなり、宮内庁の依頼品「菊菱地柳鷺紋飾壺」製作に、唐招提寺国宝「金亀舎利塔」、さらには山形県若松寺重文「金銅観音像懸仏」など、素晴らしい秀作を多く残しつづけて行ったのです。

そして、1979年に、国指定重要無形文化財を受けた事で、その地位は誰にも譲られる事の無い地位となります。

 

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