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高価買取作家

寺島龍一

1918年 東京築地で生まれる(本名:寺嶋龍一)

1938年 東京美術学校を卒業し、小林萬吾教室に学び・寺内萬治郎に師事

1941年 第4回新文展にて「父の像」が入選する

1942年 第29回光風会展にて「部屋にて」が入選する

1946年 第1回日展入選

1957年 第13回日展にて「N氏像」が特選を受賞する

1960年 滞欧

1962年 帰国

1969年 産経児童出版文化賞を受賞する

1978年 筑波大学教授になる

1991年 紺綬褒章を受章する

1992年「アンダルシアの宴」日展内閣総理大臣賞を受賞する

1997年「アンダルシア讃」恩賜賞・日本芸術院賞を受賞する

2001年 83歳で死去

 

洋画家・寺島龍一は、エキゾチックな魅力を放つ女性像を多く描いたことで知られています。

写実精神を貫き、一貫して人物画を描きました。

有名な作品に「N氏像」「坐像」「アンダルシアの宴」「アンダルシア讃」などがあります。

その作品の持つ独創性を買われ日展や光風会などで活躍しています。

 

寺島龍一が描く様々な人間像は非常に荒々しくも繊細なタッチで描かれた裸婦画に始まり、抽象画のように一筆書きのように描かれながらも、その写実性に富んだ物の捉え方で芸術作品にまで持って行ってしまうような素晴らしい作品ばかりです。

 

 

裸婦画に始まる人物画を多く描いた寺島龍一ですが、実は児童書の挿絵や表紙絵などのアートワークも手がけており、その方面でも非常に高い評価を得ています。

ロード・オブ・ザ・リングで今や多くの人々に知れ渡った「指輪物語」においても、原作への挿絵を担当しているのです。

優しく、慈愛の精神に満ちた心優しい寺島龍一ですが挿絵や今までの積み上げから子供向けの著作なども自ら手がけており、様々な名作を残しています。

1960年から一年半滞欧し、シエナ派の絵画から線描表現や幻想性を、またジャコメッティの作品から人体と空間の表現方法を学んでいます。

帰国後は舞妓をはじめとする女性像をよく描き、その一方で、前景に女性を配してスペインやイタリアの風景と組み合わせた構図を作り上げました。1976年以降14回にもわたって渡欧し、特にアンダルシア地方の風景を好みました。

自身の芸術活動だけでなく、教育者としても業界に大きな貢献をしています。

1979年までは筑波大学の教授も勤め上げており、日展では理事、光風会では理事長までも勤め上げているのが注目です。

 

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