高価買取作家
芝田米三
1926年 京都府京都市で生まれる
1939年 京都商業学校に入学する
1947年 第15回独立展にて「紫野」が初入選を果たす
1950年 第18回独立展にて「兄の像」「木の間風景」が独立賞を受賞する
1963年 安井賞展にて「樹下群馬」が安井賞を受賞する
1965年 独立展G賞を受賞する
1975年 ブラジル・サンパウロ州議会より騎士賞を授与される
1989年 京都府文化功労賞を受ける
1993年 独立美術協会功労賞を受ける
1994年 京都市文化功労賞を受ける
「楽聖讃歌」日本芸術院賞を受賞する
日本芸術院会員になる
1999年 勲三等瑞宝章受章 従四位授与
2006年 79歳で死去
芝田米三は、洋画家で兄の芝田耕の影響で絵を描き始めました。動物、人のキリスト教的な作風で知られる具象派の洋画家です。
作品の多くは、自然の豊穣を祝うような素晴らしいタッチで描かれた、品のある清楚な女性像が多く残っています。その繊細ながら写実的で、どこか艶かしく描かれる女性達の姿は数多くの人間を魅了してきました。
1965年ヨーロッパに旅行し、以後しばしば欧州、米国、中南米、東欧を旅し様々な刺激を受けました。
そんな芝田米三なのですが、目に映る数多くの物を描き続けています。その中のひとつに「オウム」があります。
その独特なタッチで描かれているこの作品は初期の頃のフォービスムにも通じる、そんな印象を受ける才能あふれる作品でしょう。薄暗く緑で全体を構成しているこの作品は、荒々しくもその繊細な写実方法でインコの細部まで見て取れるような、そんな迫力も持ち合せている作品なのです。この絵画は芝田米三は初期の頃に描かれた作品で、後の幻想的で非常にシュルレアリスムに影響されるような現実感溢れる作風とはまた一味違った意味合いを感じ取る事ができるのです。
芝田米三といえば、ブラジルにわたり様々な美術事業に貢献しているのも特徴です。日伯美術連盟評議員として活躍していた芝田米三は、サロン・ド・プランタン賞、安井賞展安井賞を受賞し、そしてブラジルではサンパウロ州議会より騎士賞授与など、様々な名誉ある賞を受賞してきたのです。
様々な絵画を描いていた芝田米三ですが、その女性を描き出す画法、そしてその作風からキリスト教のニュアンスを感じる作風が話題となりました。西洋の神であるキリストの神聖な光を再現するような、淡く切なくそして甘い光の使い方が実に優れている作品の多くは光りと人間の陰影を素晴らしく捉えているのではないでしょうか。
1992年にバルセロナのサグラダ・ファミリア教会を背景にアントニオ・ガウディの肖像を描いた「或る建築家未完の譜」を制作して以降、音楽家や哲学者などの肖像にそれらの人物とゆかりの深い場所の風景を組み合わせる作品を多く描きました。
1997年「不滅の楽譜を讃える―芝田米三展」を京都、東京、大阪、横浜、岐阜の高島屋および名古屋丸栄で開催、1998年には、いよてつそごうで「生命うるわし<楽聖・収穫シリーズ>芝田米三展」を開催しました。
また2002年、東京、京都ほかの高島屋で「永遠なる音の翼―芝田米三展」を開催、2005年には「地球讃歌―芝田米三展」を日本橋、仙台、名古屋ほかの三越で開催するなど、全国で個展を開きました。06年秋の独立展から芝田米三賞が設けられました。
ひるねこ堂では芝田米三の作品を高価買取しております。
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