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高価買取作家

川口軌外

1892年 和歌山県有田郡有田川町で生まれる(本名:孫太郎)

1909年 和歌山県師範学校に入学する

1912年 上京し太平洋画会研究所に学ぶ

1914年 日本美術院洋画部に学ぶ

1917年 第4回二科展初入選

1919年 渡仏。パリで学ぶ

1923年 妻子をともない渡仏

1929年 帰国

1947年 国画会会員となる

1966年 73歳で死去

 

川口軌外は戦前から戦後にかけて新しい絵画の表現に挑み、生涯にわたって描き続けた画家でした。

 

本名は孫太郎、軌外と号しました。幼いときから絵を描くのが好きで、15歳のころから本格的に水彩画を描き始め、19歳の時に画家を目指して上京しています。さらに、画家としての実力をつけ始めていた27歳の時に10年間に渡りフランスに滞在、キュビズムやフォービズム、そしてシュルレアリスムなどの絵画技術を修練し、川口軌外としての独自のスタイルを獲得していきます。

その当時、モーリス・ドニに師事しており、彼の影響も少なからず受け、その後の作品には当時に吸収された高い技術が垣間見えます。

 

彼の描く作品は鮮やかな色彩で、雄大な情景を幻想的かつ繊細に描いた見たものの心に残るような作品を多く残しています。

 

里美勝蔵や佐伯祐三、小島善太郎などと深い親交があった川口軌外は後に「1930年協会」「独立美術協会」での活動に繋がっていきます。

そして、独立美術協会では中心人物として精力的に活動し、日本の美術業界に貢献していきます。

 

独自の絵画方法を手に入れながらも、新しい様式や技術を積極的に取り入れて常に実験的な姿勢で制作を続けました。

戦後に再編されたアンフォルメルやエコール・ド・パリなどの表現も自身の作品に活かしていっています。

物事に囚われることのない表現方法で作品を作り続けた彼の作品の中でも、よりその感性が感じ取れる作品が1953年に描かれた「異影」です。

この作品は、抽象的であり見るものの感じ取りかたでいくらでも解説することができます。ただ、この淡く幻想的な色彩の構図に、タイトル通りの異なった何かが対峙し、重なりあうその作品には優しさだけでなく、情緒感、さらには秩序を均衡に演出する正当性も感じます。

往年の川口軌外を語る人々は彼のデッサンとその写実性の正確さに驚嘆しています。

 

先輩や権威には全く媚びず、自身の芸術だけを信じ、貫き通したその制作姿勢には関係者からも多く慕われ、彼の周囲にはいつも芸術を信じる仲間達や後輩で溢れていました。

享年である1966年には73歳という年齢ながら第13回サンシュマン展に「京都の庭」を出展するなど、生涯現役で居続けた芸術と共に生きた人生であった川口軌外。

日本とヨーロッパの文化に対する深い理解を根底に持ちながら、生涯をかけて常に新たな表現を取り入れ制作に打ち込みました。

 

ひるねこ堂では川口軌外の作品を高価買取しております。

関西圏(兵庫・大阪・京都・奈良・和歌山)を中心に、全国各地(北海道・東北地方・関東地方・中部地方・中国地方・近畿地方・四国地方・九州地方)のご依頼に対応しております。

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