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カミーユ・コロー

1796年 パリの裕福な婦人服飾商の息子として生まれる

1825年 イタリアに3度訪れ古典派・ロマン派・写実主義について学ぶ

1830年 バルヒゾンに住みミレーやドーミエらと親交を深める

1850年 人物画を取り組むようになる

1855年 パリ万博美術展でグランプリを受賞する

1875年 病のため死去

 

カミーユ・コローは、19世紀のフランス 美術界の中で最も優れた風景画家のひとりです。銀灰色を帯びた鈍色に輝く抑制的な色彩・ 色調を用いて独自の風景様式を確立しました。繊細な写実性の中に抒情詩的な情緒性を感じ させる風景表現は、当時、絶大な人気を博しました。

フランス各地を描いた風景画が主な作品ですが、人物画(肖像画)や神話・宗教的主題でも優れた作品を残しています。ピカソや印象派のルノワールなど後続の多くの洋画家に影響を与えています。

 

はじめは父の勧め通り、商人の修業をしていましたが、後に父の許可を得て絵画の勉強を始めました。そして、フランスの風景画家の第一人者のもとで修業をすることになります。

コローは、フランス国内を旅し、バルビゾンやフォンテーヌ・ブローなど様々な地域で風景を描いてまわりました。また、イタリアも数度訪れており、そこで風景画を描くことで自身の絵画の作風を大きく広げました。

 

「モルトフォンテーヌの思い出」は、コローの風景画の傑作のひとつです。「思い出」とタイトルに銘打つように、画面は銀灰色の靄に覆われていて、抒情的な空気をまとっています。

背景には川あるいは湖と思われる水辺が静かにたたずんでいて、人々は花を摘んだり、木に這う葉に手を伸ばしています。画面右手にはどっしりと大木が枝葉を広げていて、画面に落ち着きと広がりを与えています。

 

コローの描いた絵画の中でモナリザと対比される人物画の傑作が、「真珠の女」です。モデルとなったのは、近所に住む織物商の娘といわれています。

画面で彼女は木の葉の冠をつけていて、それが真珠のような輝きを放っているため「真珠の女」といわれるようになったといいます。絵画の女性は、褐色の画面の中で憂いをおびた眼差しをこちらに向け、その眼差しは大変印象深く気品あふれるものです。

 

コローは、ミレーやテオドール・ルソーなどの画家と親交があり、バルビゾンで作品を描く事も多かったので、バルビゾン派の一人に数えられています。また、晩年にはドーミエなどの貧しい画家に援助を与えていた事でも知られ、多くの画家から慕われていました。

幻想的で気品ある多くの作品を描き、国内外で多くの洋画家に影響を与え、彼らに慕われていたコローは、フランスの良心とも言いうる画家であったといえます。

ヨーロッパ以外では日本でもコローは早くから紹介され、浅井忠らもコローの影響を受けました。

 

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